ビクトリアピークは靄の中(前編)~香港32
香港香港でおなじみのビクトリアピークからの眺望。といってもピークが頂上ではなく,本当の頂上へはピークの展望台のあるところからさらに30分くらい登らねばならない(本当の頂上の高さは海抜554m)。展望台からの眺望は,とくに夜景が美しく100万ドルの夜景とまで言われた。ランタオ島に香港国際空港ができる10年ほど前までは,市内のど真ん中に空港があった(啓徳空港と呼ばれていた)のでネオンなどの規制があった(点滅するネオンは禁止など)が,今はそれもなく,空港移転後,香港島には超高層ビルが雨後のタケノコのごとくに建ち並び,10年前の返還前とは夜景も相当様変わりしたはずだ。 |
朝方の雨もあがり,日中は少し晴れ間も見えたので,今日は夜景見物日和だと思い,中環の交易廣場からビクトリアピークに行く15番バスを利用した。もちろん始発の特権で,2階の一番先頭の席を陣取った。はじめは市内を東に向かい,じきに西に進路を変え,くねくねとした山間道路に入り,一路ビクトリアピークの展望台(『ピークタワー』)を目指す。山道に入ると車窓の左側には香港島南部の高層住宅街も見える。道路のすぐ脇の樹木が道路を覆うように枝や葉を道路上に伸ばしてきているので,2階建てバスの2階前面の窓に枝がぶつかってきて,先頭席に座るとたいへんスリルが味わえるのでオススメだ。大きな枝はカットしてあるので窓ガラスが割れるようなことはない。途中には高級マンションが立ち並び,香港では数少ない一戸建ての家々も見える。この辺りは香港の高級住宅地であるが,下界に出るには道もあまり整備されておらず,時間もかかるので香港では最も不便な場所の一つといえる。【2012/1/29(日) 午前 11:04】 |
↓中環の交易廣場にあるバスターミナル15番山頂行き

道路が混んでなければ,出発して40分くらいで『ピークタワー』のあるところに着けるが,夜景目的で夕暮れが近づくと,平日でも道路が混み,1時間では着くことはできない。そういう場合は金鐘(アドミラルティ)から徒歩10分ほどの乗り場から出ているケーブルカーでビクトリアピークを目指すのが王道だ。オクトパスカードも使えるので,便利だが,夕暮れ時は混雑するので,乗車を待たされることもある。ビクトリアピークからの夜景を見るなら,「行き」だけでも早めに出かけた方がよい。「帰り」はバスが便利だが(中環や金鐘などの地下鉄駅に行ってくれるので),下りの道路は混雑するのでケーブルカーの方がいいかもしれない。行き帰りともツアーバスもさることながらタクシーもたいへん多い。ピストン輸送で客を運んでいるようだ。香港はタクシー料金が安いので3~4人のグループならタクシーの方が都合よいのだろう。ビクトリアピークのバスターミナルは南側の『ピーク・ギャレリア』(山頂廣場)の地下にあるので,展望台までは多少歩くことになるが,ショップの質や量は『ピーク・ギャレリア』の方がはるかに多く,香港市街から離れた山の上なのにちょっとしたショッピングセンターになっている(店舗数は60以上)。タクシー乗り場もバスターミナルと同じ場所にある。バスは行き先が同じでも経由地によって運賃が違う。また2階建て以外にミニバスといってマイクロバスを使っている路線もある。乗るなら2階建てバスを絶対オススメする。 |
↓ときどきビクトリア湾も見える
