スタンレーマーケットは海に向かって左方向だが,右方向に進むと,シャレた店が並ぶ海沿いの通りに出る。スタンレーのメインストリート(赤柱大街)だ。この通りにはヨーロッパ風のレストランやカフェが軒を並べ,天気が良ければ観光客やスタンレーに住むヨーロッパの人々で賑わうのだろうが,平日かつ雨が降りやすい天気の日中では閑古鳥状態である。海を左に見ながら進んでいくと,洋風の大きな建物が見えてくる。マレーハウスだ。実はこの建物,香港最古といわれる建物(1846年建築)を一度解体し,中環からここに持ってきて復元したものである。2005年にこの建物に香港海事博物館がオープンし,4つのレストラン(無国籍料理〔アジア系〕,スペイン料理,アメリカ料理,ドイツ料理)が入っている。レストランは1Fにあり(日本の2Fにあたる),外周が回廊になった席なので,景色を楽しみながらの食事ができる。建物に向かって左側は波の穏やかな海で,海に張り出したデッキがあり,メインストリートから海までが一望できる。【2013/1/6(日) 午後 1:36】 |
↓赤柱大街界隈

↓マレーハウス

↓マレーハウスの前からスタンレーのさらに南の方を望む

マレーハウスから方向転換しそのまま真っ直ぐ進むと,参道のような道路があり,まもなく天后廟(ティンハウミュウ)に到達する。天后は960年に福建省に生まれ,数々の奇跡を起こしながら,わずか27歳で亡くなった後,神格化され,ここに祀られた。中国寺院特有の朱色の建物(実際は赤色に近い)である。寺院内には供物として食べものや花などが置かれ,線香の煙が充満しているはずだが,今回は時短で見学をパスした。といってもここに二度と来ることはないのだが... |
↓天后廟

その右側にはスタンレープラザ(赤柱廣場)があり,銀行,物販店,レストランやファーストフード店などが入っていて,丘の上のマンション群に通じる階段が延びている。午前10時とあってようやく店が開き始めたところで人影はいたって少ない。メインストリートから1本裏の通り(赤柱市場道)に入ると,ひっそりした住宅街ながら,花屋や不動産,フルーツショップなど店も数店営業している。花屋といっても日本とは雰囲気が異なり,南洋系の植物の鉢植えが中心だ。切花もあるがやはり南国の花々といったものばかりである。スタンレーは香港でも最も南に位置するだけあって,亜熱帯を通り越して,熱帯の雰囲気がまわりの緑などから伝わってくるところだ。海に面したスタンレーは真夏でもそれほど暑くはなく,住むにはよさそうなところである。ただし湿気はかなりあるので考えものだ。 |
↓スタンレープラザ

↓アイスクリームショップ

↓赤柱市場道の花屋

↓漁業関係者の福利厚生施設らしい建物

↓不動産広告
