掲載写真24000枚超。総合旅行業務取扱管理者資格及びJTB旅行地理検定上級資格保有者が紹介するアジア・ヨーロッパ・北アメリカ・オセアニア!海外らしい景観も多い北海道と沖縄も併載!
サントリーニ(ティラ)島の北部イアの街にも,白い街並・白い建物はあるが,フィラタウンよりもカラフルになり,黄色や青,薄紫などの壁の色も増えてくる。部分的に色を付けている建物もあるので,純粋に白い街並みとはいえないかもしれない。それでも,イアは夕日が美しいということから,訪れる人は絶えず,シーズン中の,とくに午後以降は人通りが多い。イアの夕日を堪能したければ,イアに泊まった方がよい。5~7月は日の入りが午後8時以降になり,のんびりしているとフィラタウン行きの最終バスに間に合わなくなるのである。最終バスの後は,タクシーがバスターミナルに若干客待ちしているが,外国人との奪い合いになるかもしれないので,相乗りは覚悟したい。【2016/9/11(日) 午前 9:05】 |
風車と言えば,ヨーロッパではオランダやスペインなどでおなじみだが,ギリシャでも,とくに冬場に風の強いエーゲ海ではあちこちに存在する。夏場は風車をたたみ,観光名所となっていることが多い。ミコノスタウンの風車もそんな観光名所だ。ミコノスタウンには街の東側にアト・ミリの風車,西側にカト・ミリの風車がある。アト・ミリは丘の中腹に建つ1基だけの風車だ。ここから眺めるミコノスタウンは白い建物で埋め尽くされ,遠くにエーゲ海が見える背景と併せ,被写体としては最高のロケーションである。ミコノス港の夜景が見える絶景ポイントはここからさらに北に進んだところである。アト・ミリの風車は中が公開されており,入口を入ってすぐにある狭いまわり階段を上ると,歯車が間近に見ることができる,頭すれすれにある大きな歯車は,もし風車が回っていたら恐怖だろう。【2009/7/22(水) 午後 8:27】 |
一方,リトルベニスに面した海辺に位置するカト・ミリの風車は,全部で5基並んでいて,ミコノス港に入っている時の目印にもなる。ミコノスタウンのシンボルと言っても過言ではなかろう。カト・ミリの風車は,人気のないアト・ミリの風車とは反対に,一日中訪問者が絶えない。とくに夕方からは夕涼みに来る観光客でむしろ人出が増える。カト・ミリの風車と夕日が見えるエーゲ海の前に,夕方からリトルベニスで食事をするのが,ミコノスタウンではもっとも優雅な食事のひとつだろう。 |
カトミリの風車を後にして,さらに南下していくと白壁の住宅街に入っていく。この辺りの道路は,ミコノスタウンの迷路のような狭い道とは違って,車も通れ,わりと幅が広い。スクーターがやけに目に付くが,狭い道の多いミコノス島では何かと重宝する交通機関である。車とともに埃にまみれ,雨が降らず乾燥していることがわかる。スクーターで駆け回るとあっという間に人間も埃まみれになるだろう。昼下がりの暑い時間帯なので,シエスタ休憩の家も多いとみえて,人影はきわめてまばらだ。ここからさらに南下すると,南のバスターミナルにたどり着ける。遠くを見ると丘の上まで家が建ち,その多くは白い建物だ。太陽がさんさんと降り注ぎ,家々の白い壁に反射して目が開けていられないほど眩しい。賑やかな夜までしばしの眠りについた白い街。そんな時間帯に動き回っているのは不自然に感じられる。【2008/4/29(火) 午前 9:14】 |