ジャラン・モンキー・フォレストを歩く~バリ島10
▼「ジャラン」というのは,インドネシア語で「通り」のことである。中部ウブドの中心には3本の賑やかな通りがある。東西に伸びる「ラヤ・ウブド通り」,と南北に並行する「ハノマン通り」,そして「モンキー・フォレスト通り」である。モンキー・フォレストという名称は,通りの南端に森があり,確かに100匹以上のサルが生息していることからきている。東南アジアにいるサルは毛並みが良く,触り心地が良さそうだが,すばしっこさは日本のサルとあまり変わりはなく,気安く近づくとかえって危ない。この通りはサレン・アグン宮殿のあるラヤ・ウブド通りの交差点から南端のモンキー・フォレストまで約1.5km続く。道路幅は2車線分あるのだが,西側一車線分が駐車スペースなので,一車線を一方通行で使用している(南→北)が,バイクに限っては対面通行なので,車も安心して運転できるわけではない。両側に歩道があるが,狭く,その上段差があるので,足の悪い人や老人には酷な通りだ。【2012/1/15(日) 午後 3:04】 |
↓モンキー・フォレスト通りの朝(中部)

通りの両側には多くのショップが並ぶ。観光客向けの店がほとんどを占め,カフェなどの飲食店やホテルやバンガローなどの宿泊施設も少なくない。ただし,間口は狭く,奥行きのある建物が多く,しかもそのほとんどが2階建て止まりなので,圧迫感のある通りではない。ショップはさておき,宿泊施設は奥行きがとくに長く,入口から部屋まで100m以上奥に入って行くことはごく普通である。この通りと東側に並行するハノマン通りとの距離は直線で500mほどあり,その間を東西に結ぶ道路は,ラヤ・ウブド通りから南端のモンキーフォレストまでにたった1本しかないので,ショップや宿泊施設は奥行きこそたくさん取れるのだが,奥にはあまり住居はなく主に水田などに利用されている。朝から夜まで観光客が絶えないこの通りは,ウブドの顔ともいえる。両替店も多く,店によってレートは1~2%違う。どこがいいということはなく,1~2%の違いなら,どこでも構わないと思う。両替商は単独で経営していることはなく,インターネットカフェや飲食店が兼ねている。日本円どころか20種類くらいの紙幣の両替ができるのはやはり有名な観光地だからだろう。いちばん訪問者の多い国はオーストラリアということだった。確かに地図を見るとオーストラリアからは意外と近い。緯度が南緯10度に位置するので,日本より近いのは確かである。日本人も例年だと多いのだが,東日本大震災の影響で減っているようだ。日本人に出くわすのは夜のバリ舞踊見物時くらいだ。 |
↓南部に行くほど土地は低くなる

- 関連記事
-
-
バリ島随一の美術館を探索・前編~バリ島15 2012/06/09
-
ウブドの市場(後編)~バリ島14 2012/05/11
-
ウブドの市場(前編)~バリ島13 2012/05/05
-
ウブドの癒しになる田園風景~バリ島12 2012/04/21
-
頭に物を載せる女性~バリ島11 2012/02/26
-
ジャラン・モンキー・フォレストを歩く~バリ島10 2012/01/15
-
広々カフェ「CASALUNA」で和む~バリ島9 2012/01/08
-
神へ供える花~バリ島8 2011/12/31
-
バリの絵を極める~バリ島7 2011/09/18
-
バリの交通事情~バリ島6 2011/08/27
-
思ったより狭いテガラランのライステラス~バリ島5 2011/08/13
-
Last Modified :