戦前には鉄道が走っていた沖縄~那覇51
那覇現在沖縄県は日本で唯一鉄道がない県だ。広義に軌道という分類も含めると「沖縄都市モノレール」があるが,狭義の場合の,「二本の鉄のレールの上を走行する」鉄道というものは存在しないことになる。しかし,戦前には軽便鉄道が那覇・嘉手納間,那覇・糸満間などを走っていた。太平洋戦争末期の沖縄戦で軽便鉄道は破壊され,再建もなくそれっきりになっている。その遺構が那覇バスターミナルの傍らの屋外にあり,立ち寄る人もほとんどいないミニ博物館となっている。当時のことは写真やイラスト等で詳しく書かれていて,なかなか充実した内容だ。現在は那覇から名護まで鉄道を敷設するという構想が出てきて,これから検討が本格化する。車社会の沖縄で鉄道敷設には様々なハードルがある。道路の混雑,観光や経済の発展を考えれば,鉄道も必要かもしれない。【2022/8/31(水) 午前 5:00】 |
↓那覇バスターミナルのモノレール旭橋駅寄りにある記念碑
