山塘街を離れ,住宅街を歩くことにした。地図もないので(中国ではgoogle mapが機能しない),あまり奥に行くと引き返すのがたいへんなので,300~400m先までを限度にした。中国の低層住宅街では,建物の前後に空間的余裕がなく,さらに長屋状になった建物がほとんどなので,昔ながらの物干し風景が見られる。路上に洗濯物がぶら下がり,けっして通行人の目を楽しませない。道幅は,車が乗り入れる幅はなく,通行は徒歩かバイクの...
Yukky's ワールドウォッチング
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通貴橋を渡り,対岸の商店街を直進した。50mほどで商店街を抜け,運河の支流に出た。幅は狭く,小舟がすれ違えるほどになっている。運河に面した家々は,運河に降りられるよう,運河に面して出入口を作り,階段を設置してある。立派な階段ではなく,レンガを横壁に接着したような階段なので,人の重さにどれだけ耐えられるか甚だ疑問だが,今は船の行き来はほとんどなくなり,使われている様子はないようだ。住宅街に入ってきたた...
山塘街の運河はそれほど幅はないが,船乗り場があるので,遊覧船に乗って運河クルーズをすることができるようだ。運河の北側沿いには道はない。反対側の南側には,一部だけ道があり,店が並んでいて,ドリンク程度の飲食はできる。南側からの景色は,時代を遡ったような錯覚にさせる。写真に撮るならカラー写真よりセピアなら実感がわくだろう。今はフォトショで加工できるのでカラーでも構わないが。運河を越えた南側の小路では,...
京杭大運河を中心として,2014年世界遺産に登録された蘇州・山塘街のフォトスポット,通貴橋にやってきた。運河を跨ぐ通貴橋の上には,足を止めスマホ等で写真を撮る人が絶えない。通貴橋から見る運河は,川沿いの建物と一体化し,1000年歴史を遡り,唐代にやってきたかのような錯覚に陥らせてくれる。せっかくなので,唐代の雰囲気を出すため,各写真をセピア化し,カラーとセピアの写真を並べてみた。建物自体はそんなに古くはな...
山塘街の街歩きがスタートした。唐の時代に町が開かれたという歴史ある場所なので,街並みや石畳の道を見るにつけ,遠い昔にタイムスリップしたようだ。建物は古そうだが,建て替えられた比較的新しい建物も混じっている。観光地だけに人は多く,真っすぐは歩けない。目に付いたのは,結婚写真を撮影するカップルと撮影隊だ。結婚写真は日本を除く東アジア(中国・台湾・韓国)では常識で,景色のいい場所,今風にいえばインスタス...
新民橋菜市場の見学を終え,いよいよ運河方面に向かう。人の流れが運河方面に続いているので,その流れについて行けば必ずや運河に到達するだろうが,この場所からは極めて近い場所なのでけっして迷うことはない。公道に出ると,進行方向左側に「中国歴史文化街区(山塘街)入口」という表示が出ているので,そこを過ぎると残り100mほどだ。運河に着くと,運河に沿って,商店街が現れる。土台が運河に直接面する建物の並びと,通...
新民橋菜市場の2階は,フルーツや肉・魚の売場だ。魚は韓国でもお馴染みのタチウオ他,日本と同じような魚が並んでいるので違和感はない。フルーツ売場は柑橘系が多い。上海近辺は日本と緯度が同じくらいなのだが,広州や海南島など比較的暖かい南部で作られている柑橘類が大量に流れ込んできているようだ。「紅肉蜜柑」という大きな蜜柑を一つ買って食べてみた。皮は厚く,日本の甘夏蜜柑のようだが,果肉は少し赤みがかって,甘...
新民橋菜市場を見てまわることにした。1階は屋内全部が野菜売場だ。日本以上に野菜の種類は多いようで,物価もさることながら安い。市場なので,まとめ買いすればその分まけてもらえると思う。日本にも地方にはこのような一般消費者向けの市場のある都市もあるが,最近はJAなどが農産物直売所を設け,地元の農家から仕入れた青果や畜産物を消費者に販売している場所も少なくない。ただし,これだけの規模の市場となると,日本では...
蘇州北駅から地鉄2号線に25分乗車して,山塘街駅(姑蘇区)に着いた。蘇州といえば運河。気軽に運河が見られる場所の最寄駅だ。改札フロアーは,中国の地鉄はどこでも広い。ホームに入る改札口(荷物検査あり)とホームから出る出札口を別々にし,改札口と出札口を同じフロアーに配置しなければならないため,それなりの広さが必要になるからだ。かえってシンプルでわかりやすい。日本の地下鉄は,地上からの出入口を作りすぎ,そ...
蘇州市は人口約540万人。それなのに,近年まで軌道交通はなく,市民の足はバスだけだった。それが今世紀になり急ピッチに軌道鉄道(蘇州市の場合は地鉄(メトロ))建設を行い,2021年末現在5路線が走っている。他に建設中4路線,計画中13路線あり,全て完成すると,22路線となる。中国には私鉄がなく,市レベルの軌道交通は地下鉄(メトロ)が圧倒的に多い。路線数も多くなる。1300万人の東京でさえ,地下鉄と呼べるのは13路線...