都市間バス乗車体験前編~台湾9
台湾(中華民国)台湾は都市間高速バス網が発達している。鉄道路線網が不十分なため,バスの便はすこぶるよい。各社が競合する区間も多く,バスの豪華さやスピード,快適さなどを売り物として,差別化を図っている。車内は通路を挟んで1席ずつしかない豪華バスも存在する。しかも運賃が安く,本数が多いため,利用者にとっては極めて利便性が高い。島の西側はとくに高速道路が整備され,渋滞もないに等しいため,新幹線にはスピードで敵わないまでも,特急の自強号とは到達時間で争うほどだ。 ある日,都市間高速バスに乗ってみようと,台北駅の北側に位置する台北バスステーションに向かった。台北駅の地下から繋がっているが,台鉄台北駅からは数分歩くことになる。このバスステーションには,元国営の国光客運以外のバス会社が集結している。チケット売場はバス会社ごとに分かれ,乗りたいバス会社の窓口に行ってチケットを買えばよい。同じ行先でも,複数のバス会社があり,料金も若干異なるため,選ぶ基準はその人の好みによるところが多い。もちろん経由地や若干の行先の違いもあるだろうから,あらかじめ調べておくことは必要だ。旅行者にとっては行先だけ考えればいいので,どのバスでも同じようなものだが。今回は1時間ほどで到達できる新竹へ行ってみることにした。バス会社は窓口が向かっていちばん左端にある豪泰(Howtai)客運に決めた。新竹までは大人運賃が130元。同じ区間を特急自強号で行くと177元なので,バスの方がお得だ。しかも所要時間はどちらも1時間強であるから,バスを選ぶ人の方が多そうだ。チケットを買うとエスカレーターあるいはエレベーターを3階まで上がり,バス会社の改札口を探す。豪泰客運の新竹方面は310番だ。改札口に行くと待っている人は他に誰もいなくて,改札間際に2人やってきたに過ぎなかった(途中のバス停で数人乗ってきたが,終点までガラガラに近い状態だった)。改札まで屋内のベンチで待つ。発車時刻の5分前になってようやく改札が始まった。【2013/10/27(日) 午後 4:25】 |
↓台北バスステーションへの案内指示に従って地下を進む
