ウブドの癒しになる田園風景~バリ島12
▼ウブドは空港から車で1時間~1時間20分北に行った山間にある。バリ島は南端の空港から北に行くにつれて上りになっていく。ウブドの中心部ですら,北が高く,南が低いので,北に歩いていけば上り,南に歩いていけば下りが基本である。その中でも,できるだけ傾斜のない場所には,水田が広がっている。ウブドは市街地から10分も歩けば田園地帯だが,市街地の中心部ですら表通りから100mほど奥に入れば田んぼがあり,長閑な田園風景が見られる。その風景の中にはカフェも点在する。日本では見慣れた田園風景だと思いがちだが,違うのはヤシの木など熱帯の植物と水田という組み合わせである。さらに風景だけではわからないが,バリ島は3期作を行っている。日本では沖縄などで2期作が行われているが,その上をいく3期作である。乾期では稲は育たないので,10~4月の雨季の間に3回作るようである。植えるとすぐに稲刈りという感じである。5月は乾期に入ってまもないが収穫の時期で,各地で稲刈りが行われている。農作業は女性が行うことが多い。稀に男性も混じっているが女性の仕事らしい。刈るとすぐに昔ながらの方法で脱穀もして,さっさと済ませてしまうようだ。田んぼには必ずといってアヒルがいる。日本ではカモ(アイガモ)農法といってカモを水田に放って害虫駆除を行っている。バリ島ではアヒルで害虫駆除を行うのだろう。アヒルがあちこち歩き回っている。カルガモの行進は東京などで風物詩になっているが,バリ島の田んぼではアヒルの行進が風物詩である。道を横切っていると邪魔するわけにもいかず,通り過ぎるまで待っていてやらなければならない。【2012/4/21(土) 午後 11:04】 |
↓ウブドの日常風景

ウブドのカフェやレストランは田園風景をPRポイントとして立地していることが少なくない。他に絶景があるという街でもないので,田園風景や棚田,渓谷と,ウブドの住民にとっては普段から見慣れている普通の風景がPRポイントとなる。欧米はもちろん日本,韓国あたりから来た観光客も,熱帯の水田という景色は現実離れしているので,長時間見ても飽きず,緑が目に優しいので,癒しには絶好の景色である。棚田は日本では数少なくなってきたが,ウブドのような起伏のある土地ではまだまだ健在である。機械化が進んでいないから余計に棚田は残っているのだろうが,機械が入れない棚田は農作業を行う人間にとっては難儀である。 |
↓水田に面したカフェ

バリ島の米はインディカ米だが,タイ米のような香り米ではないので日本人には食べやすいだろう。パサパサさもそれほど気にならず,長期滞在にも閉口はしない主食だ。バリ島で栽培している米は1種類かと思いきや数種類の種類が栽培されているそうだ。日本人にはその違いはたぶんわからないだろう。 |
↓バリ島の稲

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