時が中世から止まった街~ディンケルスビュール
ドイツディンケルスビュールは,ローテンブルク・オプ・デア・タウバーから南下し,フュッセンに至るロマンチック街道の中間くらいにあり,第二次世界大戦の戦災を免れたので,中世の街並みを色濃く残す街である。こじんまりした街だが,街は城壁に囲まれ,ドイツ独特の木組みの家々がびっしりと並んでいる。街の中心にはシンボル的なゲオルク教会(1499年完成)が建つ。ロマンチック街道沿いの他の街と異なるのは,中心にあるはずのマルクト広場がない。それでも道路幅はゆったりとられ,城壁内はそれでも一方通行にして車をある程度規制している。街を取り巻く城壁が完全に完成したのは,20世紀に入ってからで意外と遅い。城壁の外,南西には壕がめぐらされ,春にはこのあたりは黄色い花で一面覆われる。街が小さいので,街歩きにはそれほど時間はかからないが,かわいい小物や民芸品を売る店がそこかしこにあり,ふと足を止めてしまう。値段も安いようだ。部屋に飾ると様になるような土産選びには事欠かない街である。じっくりまわって見たい街だが,ツアーだと滞在時間は30~40分といったところだろうか。この街は個人旅行に適した街だと思う。ロマンチック街道自体,鉄道が道路と並行して走っているわけでもなく,バス便も少ないので,旅行計画は念入りに組むしかないだろう。【2016/9/19(月) 午前 10:48】 |
↓城壁の外
