冬の函館紀行13(最終回)~最終日の朝食を終えて帰京~道南17
道南「ラビスタ函館ベイ」での朝食2日目。また最前列でオープンまで待つことになった。テーブルは1日目と同じ,最も奥と決まっているらしい。1日目と基本メニューは同じ。日替わりがあるので,それをチョイスして変化をつけた。外は寒く雪景色なので,冷たい刺身は?と思いがちだが,北海道の室内は暑いほどなので,冷たい食べ物は問題なく食べられる。メニュー表は各自入手できるので,1日目同様に掲載した。夜間にさらに積雪があり,函館はすっかり冬模様になった。例年12月中旬から根雪になっていくという統計通り,今回の旅行の1日目夜から根雪になった。初冬から本格的な冬への季節変わりの日に遭遇する旅行となった。【2022/3/13(日) 午前 6:00】 |
↓2回目の朝食会場「北の番屋」

ホテルからタクシーで函館空港に移動した。函館駅前ではないので,空港行のバスは少なく不便なので,往路はバスだったが復路はタクシーで楽をした。羽田行の便はナローボディ(通路が1本だけ)だったので7割ほどの搭乗だった。温泉や旨いものを食べるには寒い北海道はいいが,寒いのは苦手なので,冬は沖縄が望ましい。沖縄とて冬は寒い日もあるが,氷点下になることはないし,まして雪など降ることはない。函館にはまた行きたいが,冬だけは絶対に行かない。 |
冬の函館紀行12~「ラビスタ函館ベイ」からの冬景色~道南16
道南日中は雪が降り,「ラビスタ函館ベイ」最上階の温泉大浴場フロアーにある休憩ラウンジから倉庫群を見下ろしても,建物等が見えにくい。昼過ぎに入った「ラッキーピエロ マリーナ末広店」やクリスマスツリーも見えるには見えるが,降りしきる雪ではっきりとは見えないのは残念だ。雪が止んだのは日が暮れてからだ。この日は朝が晴れ,日中は主に雪,夜はまた晴れ,と目まぐるしく変わる天候だった。【2022/3/9(水) 午前 7:00】 |
↓「ラビスタ函館ベイ」から撮った金森倉庫群とその周辺のパノラマ(4枚繋ぎ)

夜になり,温泉を出てからラウンジに行くと,雪は止んでいて,金森倉庫群や高さ20mの光輝くクリスマスツリーがくっきりと見えた。クリスマスツリーのイルミネーションの色は白と緑しか見なかったが,赤もあるらしい。今回雪や寒さのため,函館山には上らなかった。夜景の上の方にある明かりは函館山の展望台だ。この日展望台までのロープウェイは動いていたので(前日は強風で停止していた),上れないこともなかったが,何度も行っているので敢えて寒さの中で見ることもない。今度冬以外の季節に来た時に見ればよいと思い止めた。「ラビスタ函館ベイ」のラウンジはこのように夜景が見られるよう,倉庫群や函館山方向に設置されている。イスやテーブルがあり,風呂上りに休めるようになっている。傍らには無料のアイスがあり,食べ放題である。火照った身体を冷やすにはもってこいで,夜景も楽しめるので,宿泊客だけが味わえる至福の場所だ。 |
お腹がすいたので,昨日同様のホテルの隣にある「函館ベイ美食倶楽部」内にある函館ラーメンの「あじさい」に行ってみた。正式名は「函館麺厨房あじさい」紅(くれない)店という。「函館ベイ美食倶楽部」は連日となったが,前日と違うところは,地面の雪の有無だ。雪は昨夜遅くに降ったので,前日は雪がなく,この日は雪が積もっている。ところで函館ラーメンと言えば塩ラーメンなので,悲しいかな何も考えずに塩ラーメンを注文した。しかし,注文してからしまったと思った。ラーメンは塩より醤油や味噌の方が断然好きだ(「あじさい」のメニューには醤油も味噌もある)。塩は何かが物足りず,函館にでも来なければ食べないものなのに,函館に来たので勢いで注文してしまった。それにしても食べ終わった後すっきりしないラーメンだった。店が悪いのではなく,塩ラーメンというものが旨くはないのだ(個人的見解)。「あじさい」はJR函館駅にも入っている塩ラーメンのチェーン店だ。この店で「塩」を頼まずに何を頼むのだということになるのはわかるのだが。 |
冬の函館紀行11~「金森赤レンガ倉庫」を歩く~道南15
道南「金森(かねもり)赤レンガ倉庫」は,函館ベイエリアの中心的観光スポットだ。明治時代に実業家渡邉熊四郎が建てた倉庫を改造し,1988年から順次商業施設,イベント施設などとしてオープンさせていった。現在商業施設としては大きく4棟の建物からなる(金森ホールを除く)。函館の土産も菓子であればここだけで十分揃えることができる。チーズオムレットで有名な「スナッフルス」が,ミニコーヒー付き200円で食べられるキャッチケーキバーをオープンしている。【2022/3/1(火) 午前 6:00】 |
↓「金森赤レンガ倉庫 ヒストリープラザ」西側

2021年に函館市の縄文遺跡が「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界遺産登録を果たしたので,宣伝のため, 「BAYはこだて」内のBAYギャラリーに展示があった。土偶がキャラらしい。倉庫群の北西側の函館湾に設置されたクリスマスツリーは高さ20mのトドマツを使っている。昼よりも夜の方が,イルミネーション輝き,クリスマスツリーらしい。泊まった「ホテルラビスタ函館ベイ」の大浴場のラウンジからよく見えた。 |
冬の函館紀行10~ローカルファーストフードショップ「ラッキーピエロ」へGO!~道南14
道南「ラッキーピエロ(LUCKY PIERROT)」は函館市とその周辺にしかない地域ファーストフードショップだ(2021年末現在全17店舗)。地元では「ラッピ」と呼ばれている。地産地消(道南産・北海道産),冷凍ものは使わないなどこだわりがある。メニューの数・アレンジは多く,観光客の多い地区の店舗と学生の多い地区の店舗ではコーヒーの値段が異なったりするなど,取扱メニューも変わってくる。傍から見ればファーストフードなのだが,会社側はテーマレストランという位置づけだ。どの店舗でも入ってみればそれは一目瞭然だ。【2022/2/27(日) 午前 6:00】 |
↓「ラッキーピエロ マリーナ末広店」

函館ベイエリアには「ベイエリア本店」と「マリーナ末広店」の2店舗がある。そのうち,座席数の多い(154席)「マリーナ末広店」に入ってみた。芸能人が旅番組で登場する際の店舗はほとんどすべてこの店だ。入口にはマスコットの「ラッキーくん」。入口横のメニュー一覧には多種多様な料理の数々が表示してあり(ハンバーガー,カレー,ハンバーグステーキ,焼きそば,丼,ピザ,手羽先やフランクフルトなどのサイドオーダー),確かにファーストフードの枠を超えている。観光地だけに生ビールが飲める数少ない店舗でもある(生ビールを置いてあるのは17店舗中3店舗だけ)。 |
わりと混んでいるであろう時間帯の午後1時10分に入店した。その予想通りわりと混んでいた。混んでいるのは,まずは場所柄があるだろう。店内は入口付近からいきなり遊園地の様相で,ファーストフードではなくテーマレストランと位置づけているのに納得できる。注文の列に並ぶこと5分ほどでオーダーができた。テーブルがなかなか空いていなくてしばし探したが,何とかベンチシートをゲットできた。奥の窓際席は海に面しているので眺望はいいはずだが,雪が降っていて遠くは見えないので,無理して窓際席が空くまで待つ必要もない。注文したのは,一番人気の「チャイニーズチキンバーガー」と「ラキポテ」,そして「ラッキーガラナ」だ。味は個人によって様々なので控えたい。ちなみに,「ラキポテ」のソースはホワイトソース+デミグラスソース。入口を入ってすぐ左側には土産品コーナーがあり,「ラッキーピエロ」印のグッズや食品が販売されている。見ていく人はいるが購入に至る人はめったにいないようだ。 |
冬の函館紀行9~元町公園からベイエリアへ~道南13
道南「旧北海道庁函館支庁舎」を後にして,すぐ下にある元町公園を通り抜け,基坂を下り,市電通りをベイエリアに向かうことにした。元町公園には興味深いものがたくさんある。この日元町公園は雪に覆われ,訪れる人もいなかったが,代表的な観光ルートの一つである。園内の建物としては,「旧北海道庁函館支庁舎」と「旧開拓使函館支庁書籍庫」があり,旧跡としては「旧箱館奉行所(跡)」がある。幕末から歴史がある場所だ。「旧箱館奉行所」は現在五稜郭公園内に復元されているので見学が可能だ。さらに第二次世界大戦期のアンネ・フランクゆかりのバラも植えられている。咲くのは5~6月なので花を拝めなくて残念だ。【2022/2/23(水) 午前 7:00】 |
↓元町公園にある「旧北海道庁函館支庁舎」

その先の基坂を下る。一部舗道にロードヒーティングが施されているとはいえ,それがない場所では滑るので危険な坂道だ。途中に「ペリー広場」と「ペリーの像」がある。ペリーは1853年に神奈川県の浦賀に来航し,翌年(1854年)日米和親条約締結のため,再度来日している。この辺りまでは歴史の教科書に書かれているが,条約締結後,開港する箱館(函館)の下見(測量)のため,4月に訪れているのだ。 |
基坂を下りきると市電が走る通りに出る。この辺りから最も近い乗降場は「末広町」だ。ベイエリアに向けて市電通りを歩く。途中に日和坂,八幡坂(チャーミーグリーン坂)の下を通る。古い建物も少なくなく,開港から明治期にかけてを偲ばせる。ベイエリアに入ってまもなく伝説のカフェ「CALIFORNIA BABY」が見えてきた。GLAYのメンバー行きつけの店として,辻仁成(南果歩・中山美穂の元配偶者,ミュージシャン・作家)や,解散した「JUDY AND MARY」のYUKIゆかりの店としてもあまりにも有名である。都合により寄っている時間はなかったが,次回は入ってみたい。 |