そうだ,蘇州へ行こう1~起点は上海虹橋駅~蘇州1
蘇州上海に行ったからには近場の蘇州に行ってみたくなり,往復高速鉄道で日帰り蘇州に挑んだ。中国国鉄の高速鉄道網はすでに総延長38,000kmに達し,日本の高速鉄道の約14倍である(2020年末)。 蘇州までは,上海虹橋駅から滬寧(こねい)都市間鉄道〔上海・南京間の鉄道〕を通って,途中から京滬(けいこ)高速鉄道〔上海・北京間の鉄道〕に乗り入れ蘇州北駅に向かう列車を選んだ。距離は81km(東京・小田原間ほど),時間にして30分弱。一番速度の速い列車なので,列車名にGが付く。G列車は最高時速が300km/時以上となっている。 キップは「C-trip」(現在の「Trip.com」,中国最大手のオンライントラベルで売上高世界3位,日本にも拠点があり,「一休」と提携)で予約,決済をしておいた。中国の高速鉄道の予約にはパスポートの番号と氏名が必要だ。上海虹橋駅地下のキップ売り場でプリントしておいたバウチャーとパスポートを見せれば即発券してくれる。そこまではすんなり行ったが,乗り場までの道のりは長かった。1階にはすんなり上がれたが,駅舎に入るにはキップのチェックがある。キップを持っていなければ駅舎には入れない。日本のように入場券があるのかわからないが,ないとすれば見送りはここまでである。その後,2階に上がり,セキュリティチェックを受けて,晴れて待合室兼改札口に入場できた。待合室は「室」ではなく,大きな「待合ホール」である。このフロアだけで10000人収容できるとのこと。【2021/10/30(土) 午後 5:00】 |
↓上海虹橋駅地下の中国国鉄キップ売り場

尚,キップには ・列車名(G212号) ・出発駅(上海虹橋駅) ・到着駅(蘇州北駅) ・出発日時・時刻(10月13日 8:42) ・座席番号(4号車11D) ・座席等級(1等) ・パスポート番号・名前の一部(省略) ・乗車運賃+料金(64.5元) ・出発駅のホーム番号(16番) などが書かれ,まさにこれ1枚が情報の宝庫である。 |
改札口はキップに印刷されている(右上)ので,迷わずに済むのは有難い。16番改札口で10分ほど待って開札となった。自動改札でキップを中に入れ抜き取り,1階のプラットホームに降りていくと,すでに8両編成の高速列車「和諧号」が入線していた。1等車1両,2等車7両で,1等車は4号車だ。キップに書かれている座席は4号車11D席(窓側)。1等車(日本のグリーン車)を取っておいた。線路幅は日本の新幹線より広い広軌だが,車両の幅はそれほどなく(その分高速でも日本の新幹線よりは安定感がある),両側2席ずつの1等車でもあまり空間に広さを感じない(フランスや韓国で乗ったTGVよりは広いが)。取り敢えず,指定された座席を探し着席した。観光地蘇州に向かうが,G212号の終点は1300kmも離れた天津である。観光客はごくわずかでビジネスの客が比較的多かった。 |
緊急事態宣言下の浮島通りを歩く(2021年9月)~那覇42
那覇緊急事態宣言下の那覇市浮島通りを歩いてきた。前回歩いたのが2018年なので3年ぶりとなる(それ以降も歩くことはあったが)。浮島通り沿いは,建物は古めかしいながらも,若手のデザイナーやオーナーがショップを構え,散策が楽しい通りだ。海外からの観光客が多かった2018年でもあまり知られていないのか,興味ある日本人観光客が主に訪れる通りだった。コロナ渦が長引き,緊急事態宣言が4か月の長期に渡って発令されてきたため,この通りも撤退や休業などを余儀なくされて閉めている店も少なくない。その中でもなんとか営業を続けている店の力強さもひしひしと伝わってくる通りだ。 国際通りの「ホテルコレクティブ」の北西側から東に折れ浮島通りに入ると,まず人が歩いていない。稀に歩いていても現地の人で,観光客はほとんどゼロという状態だ。途中にあった「大東そば」の店は,緊急事態宣言延長の度に,休業のお知らせを入口ドアに貼っていくので,貼り紙がすでに6枚になっていた。通りも東側まで進むと,市場が近くなってくるので,かろうじて現地の人が行き交っている風景が見られて少しはホッとする。【2021/10/26(火) 午後 4:00】 |
↓浮島通り(国際通りから東に向かう)

通りのほぼ中間に位置する「MIMURI」さん(アトリエ兼ショップ)に入ってみた。石垣島出身のMIMURIさんがオーナーをしている,沖縄の自然をモチーフとしたトロピカルなテキスタイルデザインのショップだ。沖縄にはピッタリのデザインで,見るだけで和んでくる。レジの前にはまるまると太った保護ネコが爆睡していた。撫でてやると「起こすな!」と言わんばかりに歯をむき出しにして怒った。保護ネコはもう一匹いるらしいが見当たらなかった。緊急事態宣言もあって,客はさっぱりらしいが,なんとか続けてほしいものだ。次回にもまた来よう。 |
「Café du Monyet(カフェ・ド・モニエ)」で朝食(ウブド)~バリ島121
バリ島(インドネシア)バリ島から台湾に発つ日の朝(搭乗便は午後のエバー航空),朝ごはんを食べにモンキーフォレスト通りに行った。ハノマン通りから向かったので,少し歩くと絶景の「トロピカル・ビュー・カフェ」もあるが,手前に「Café du Monyet(カフェ・ド・モニエ)」という店を見つけたので,ここで朝食となった。この店のエントランスは少し凝っている。一番奥の座席までは少し歩くが,景色重視ならやはり奥に進んでしまう。店内のインテリアはアンティークで,南北の通路に遮るものがないので,風が抜けて居心地はすこぶる良い。午前7時半なのに,宿泊する西洋人が多いこの周辺は朝が遅いため,客は他にいなかった。ライス・フィールドが見える席はさすがに遠くまで見通せるのだが,ちょうど稲刈り後だったので,青々とした稲を見ることはできなかった。さらに東側(左方向)には最近ホテルが建って,視界が悪くなり,「トロピカル・ビュー・カフェ」ほどの横の広がりがなくなってしまったのは残念だ。「花より団子」,食べるのが優先なので,景色は特段重視はしないが,見えるなら見えた方が気持ちは良いに違いない。この店も,きっと夜は西洋人で賑やかになると思うが,朝は早くから営業してはいるものの閑静で,静かにゆったりと朝食を味わいたい人には向いていると思う。【2021/10/22(金) 午後 5:00】 |
↓朝のモンキーフォレスト通り(ハノマン通り近く)

浮島通りを歩く・後編(2018年)~那覇41
那覇浮島通り後半(東側)は,人通りが少し多くなってきた気がする。市場から広がる幾つかのアーケード街と近いからだと思われる。ここでも昭和を彷彿させる佐藤製薬の「サトちゃん」があったり,アジアからの流入によるバックパッカー宿,基地の街には必ずといってある米軍放出品の店があったりと,時代や社会環境に伴って,変化するものもあれば,変化しないものも混在するカオスな通りである。相変わらず料理の種類にかかわらず,「せんベロ」をやっている店は多い。アルコールがメニューにある店なら,どんな飲食店でも対応は可能で,沖縄中のすべての飲食店が「せんベロ」を設ける日はけっして遠くはないだろう。【2021/10/17(日) 午後 2:00】 |
↓浮島通り東南東方向

ローカル度がきわめて高い一中街夜市・後編~台中11
台中士林(台北),景美(台北),師大(台北),基隆廟口(基隆),公館(台北),寧夏街(台北),饒河街(台北),臨江街(台北),中和興南(新北),六合(高雄),花園(台南),三和(新北),延三(台北)に続く夜市シリーズ第14弾,台中市の一中街夜市の続編。一中街は,昼はショッピング街,夜は夜市と,2つの顔がある街だ。しかし,客層はどちらも若いため,夜市の値段は安めで,観光客もあまり流入しない。夜市の屋台は集中している場所もあるが,点々としていることが多く,冷やかしで歩く場合には,けっこうな距離を歩くことになる。メニューは他の夜市とほとんど変わらず,値段が少しリーズナブルという点で,気軽に何品も注文することができるのはいいが,ショッピング街ゆえ,座って食べる場所があまりない。屋台が独自で座席を設けていることが少ないので,座る場所を探しながらの買い物となる。【2021/10/13(水) 午後 7:00】 |
↓夜の一中街

脇道に入ると,小さな物販店がたくさん並び,台北市東部の五分哺服飾特区を彷彿させる。夜市に合わせ,夜遅くまで営業しているので,こちらのウィンドウショッピングも楽しそうだ。さすがに台中随一のショッピング街だけに,渋谷顔負けの「109」があったのは興ざめだった。ついでに表参道もあった。 |
↓路地に入ると小さな店舗がたくさんあり迷路のようだ
