マーケット広場から歩くこと7~8分。アウラ川にかかる橋を渡り,左に折れると,高い塔を持った聖堂が目の前に現れてくる。トゥルク大聖堂だ。フィンランドは歴史こそ古いが,中世の建物はそれほど残っていない。その中でも,トゥルク大聖堂は1300年ごろに建てられた歴史ある建築物である。教会内にはカフェがあり,各種イベントも催されているらしい。すぐ北側のアウラ川沿いは天気がよければ絶好のデートスポットで,日の入りの遅...
Yukky's ワールドウォッチング
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ホテルからタクシーで,フィンランド鉄道のトゥルク駅に着くと,駅前にキャリアカーが停まっていた。後部には10台ほどの新しい車が積まれていた。キャリアカーは日本でも見るが,10台も積めるような大型車はほとんどなく,6台というのが標準だ。道路幅の狭い日本では交差点などが曲がれないためだろう。ゆったり感のある道路幅を持つフィンランドでは,バスといいトラックといい,長さも幅も日本よりひとまわりもふたまわりも大き...
日本出発前にネット上の写真だけはよく目にしていたマーケット広場を実際に見る機会が訪れた。日本を出発して7日目である。朝早くから個人がたくさんの品物を持ち込んで開かれるマーケットは,ヨーロッパではごく当たり前の風景である。アジア各国でもよく見られる露店のマーケットを広場に集めたものである。日本では,朝市と称して行われる場所も一部で見られるほどだが,マーケット文化は残念ながら,大陸のみ広まり,韓国から...
トゥルク空港からバスで着いたマーケット広場(Kappatori)は,平日であれば朝から夕方まで露店マーケットが開かれるのだが,生憎トゥルクに着いたのが日曜ということもあり(ヨーロッパでは日曜は店が休みということが多いので,旅行中の最初の日曜を移動日とした〔オスロ→トゥルク〕。),一般商店の多くは店を閉じている。マーケット広場で開かれる露店マーケットも慣例で日曜は休みとなる。だだっ広い広場が閑散としているのは...
フィンランドの個人商店は,日本のシャッター通りにあるような,ボロボロで,潰れてしまったのかと思える店舗とは異なる。石造りもあるが木造もある。看板等は控えめで,ショーウィンドウを見て初めて何を売っているかがわかるような店が多い。はにかみやのフィンランド人らしい。目立つことは好まず,かといってそれでは客は店に入って来ないが,それでもいいのだろう。店内への入りにくさはあまりなく,個人主義が徹底している国...
ヨーロッパの街はだいたい広場から発展してきた。それは,ギリシャ時代に始まる直接民主制の名残だろうし,スイスでは一部で今も広場に住民が集まり,物事を決めている。おもに駅や商店街から発達した日本の都市の発展とは明らかに異なる。トゥルクにも鉄道(フィンランド鉄道)の駅があり,一日40~50本の列車が発着する交通の要所であり,貨物なども扱っているので,構内も広い。しかし,駅の周辺には店はなく,ひっそりした住宅...
冬の長い北欧では全天候型ショッピングセンターが欠かせない。トゥルク中心部にある「ハンサ・ショッピングセンター」はそんなコンセプトで作られたものだ。このショッピングセンターのある場所は,マーケット広場の西側の道路を隔てた1区画だ。約200店舗のテナントが入っている。日曜でもオープンしているので,他の店が閉まっていてもここなら十分買い物を楽しむことができる。平日・土日問わず22時まで営業している。このショ...
ヨーロッパに行くと主食はパンという毎日が続く。パンはけっして嫌いではないし,ヨーロッパはパンが美味しいので好ましい。例えば,マルタのパンは外が固くて,中はモチモチというソフトフランスパンのような感じの味わいのあるパンで,個人的には大好きだ。しかし,朝昼晩パン食で,さらにそれが数日続くとさすがに飽きてくる。朝食をシリアルにしたり,フルーツだけにしたり,いろいろ工夫するのだが,基本食がパンというのはな...
アウラ川はトゥルクのシンボル的な存在だ。市内のほぼ中心を東西に流れ,見どころもこの河川沿いに点在しているし,市民の憩いの場所として,ウォーターフロントにレストランやカフェ,ホテルなども多く,トゥルクを訪れたら一度は目にする川である。川は東から西に流れ,西で海に流れ込む。トゥルクは造船業が発達しており,現在世界最大級の客船で,カリブ海クルーズで活躍する「プリンス・オブ・ザ・シーズ」号(22万t)は実は...
トゥルクは人口17万で,首都ヘルシンキ,タンペレに次ぐフィンランドで3番目に大きな街だ。ヘルシンキからほぼ西方向に鉄道では約2時間で行けるので,日帰りも可能だが,トゥルクと隣町のナーンタリをセットにすると日帰りは難しい。トゥルクの街の起源は13世紀といわれ,フィンランド最古の町として知られる。1812年までフィンランドの首都だったことやスウェーデンの支配下にあってオーボ(Abo)というスウェーデン語の地名が...