掲載写真24000枚超。総合旅行業務取扱管理者資格及びJTB旅行地理検定上級資格保有者が紹介するアジア・ヨーロッパ・北アメリカ・オセアニア!海外らしい景観も多い北海道と沖縄も併載!
ストックマン百貨店やスウェーデン劇場からマーケット広場までの約600~700m,東西に伸びるエスプラナーディ公園に沿った通りがエスプラナーディ通りだ。公園の北側を北エスプラナーディ通り,南側を南エスプラナーディ通りと通称呼んでいる。賑やかなのは,北エスプラナーディ通り沿いの方だ。この通りはフィンランド・ブランドのショップとカフェが並ぶヘルシンキ随一のメインストリートといってもよい。フィンランドを代表するテキスタイルブランド,マリメッコの旗艦店(この通りには2店舗ある),ガラス製品で日本でも知られているイッタラ,雑貨・小物のアーリッカなどフィンランドのデザインセンス満載のおしゃれな通りだ。カフェも多く,広めの歩道とはいえ,歩道にテーブルやイスが張り出した店が多い。観光案内所もこの通りのやや東寄りにある。西の端がストックマン百貨店,その東隣がアカデミア書店とカフェ・アアルトが入るビルなどショッピングには暇がない通りで,くまなく歩くと数時間取られてしまうのではないかと危惧される。とくに女性にとっては,この通りだけでヘルシンキ観光を済ませることができるかもしれないほど,中身の濃い通りである。【2018/2/17(土) 午後 4:27】 |
マリメッコの旗艦店は,ショーウィンドウを見ただけで入ることを掻き立てられる。この通りのショーウィンドウは閉店時もきれいにディスプレイされている。柄が華やかなので,光が当てられたショーウィンドウの中はまるでイメージフィルムの一コマのように輝いている。ウニッコ柄を筆頭に,明るく鮮やかな,それでいてけっして派手ではないデザインは,北欧ならではである。フィンランドでは街頭を歩く女性の約1割はマリメッコの服を着ているといわれる。とくに子ども服はマリメッコが断然優位だ。まるでユニクロ状態だが,ユニクロのような安っぽさは微塵もない。人が同じものを着ていても全然気にならないのが北欧ファッションだ。マリメッコの旗艦店は,1階と地下に店舗が広がり,アパレルだけでなく,布地や小物など一通りのマリメッコ製品を扱っている。お値段は日本より若干安いくらいなので,セールを狙うしかないだろう。ただし,品揃えは日本の比ではないので,どうしてもここにしかない商品なら買うしかないだろうが,市内に2つあるアウトレットを有効活用する手もあるので,どうしてもマリメッコが欲しいという人はアウトレット2店と既存店1店(例えばここ旗艦店)の最低3店舗に足を運ぶしかない。尚,この旗艦店は日本映画『かもめ食堂』で,もたいまさこ扮するマサコが買い物をした店だ。 |
アーリッカは,モビュールなどインテリア小物を多く扱う。値段はかなり張るが見るからにセンスはいい。掘り出し物もあるので,やはり正規店に一度は入っておく必要がある。店内はそれほど広くはなく,冷やかしでも何もいわれない。ゆっくりと品物を見て,気に入らなければそのまま立ち去ればいいだけである。イッタラはガラスや陶器のカップや皿がメインだ。値段は東京銀座にある店舗の約6割の値段だから買いだが,イッタラブランドを持つアラビア社のファクトリーアウトレットが郊外にあり,そちらでは掘り出し物があるので,一度行ってみてから買っても遅くはない。アウトレットを持つブランドは必ずそこに行ってから市内の正規店も見るべきだ。マリメッコとアラビア(イッタラ)はアウトレットがあるので行かない手はない。 |
駅から徒歩数分でmarimekkoの本社・工場に到着。ツアーではなくグループで訪れる人も少なくない。もちろんお目当てはアウトレットだ。ヘルシンキ市内には正規ショップ以外のアウトレットは,ハカニエミマーケット内にあるだけだが,規模も品揃えもこちらが抜きんでている。アウトレットの入口は右端から2番目で,看板が立っている。販売されているのは圧倒的に女性用の衣類や生地,小物だが,仕事で使えるブリーフケースがあったので,迷わず購入した。正規ではこちらで18,000円だそうだが,値引きで12,000円ほどになり,さらにリファンド申請をしたので,税金が空港で戻ったので,実質9,000円ほど。日本で買えば,20,000円以下ではあり得ないので,たいそう得をした。生地の種類は正規ショップよりもはるかに多く,値段も日本の半値以下が多く,マリメッコに少しでも好感を抱いたら来るしかない。【2017/3/3(金) 午後 7:47】 |
実は入口は右手にもあり,ここから入るとアウトレットは左手,社員食堂は右手となる。今から3年くらい前から社員食堂にはアウトレットに訪れた一般人も入れたが,その前に行ったので原則は入れなかった。しかし,アウトレットとは目と鼻の先だし,オープンスペースなので,社員?のふりをして,コーヒーを注文したらちゃんと出してくれた。もちろんお金はかかったが。 |
マリメッコの社員食堂は,テーブルクロスとカーテンに,マリメッコの生地をふんだんに使い,とても色鮮やかな空間になっている。ランチ(5.5ユーロ)は食べないまでも,カフェとしても十分な魅力的だ。食堂全体もこじんまりしていてアットホームな感じで,マリメッコの企業理念がうかがえる。 |
marimekkoはフィンランドに本社を置く世界的なテキスタイル・ブランドだ。フィンランドでは若者・老人を問わず,女性はmarimekko生地のファッションを身に着けていることが多い。とくに日本でもおなじみのウニッコ柄は人気だ。ヘルシンキでは,日本人向けにJTBやHISなどが,イッタラとmarimekkoの2か所を訪問するツアーを実施している。車で回るのだろうが,料金もひとり数千円はかかる。ところがどちらも,公共交通機関を使っていとも簡単に回れてしまう。ヘルシンキはコンパクトにまとまった都市で,そんなに市域は広くはない。marimekko本社・工場もヘルシンキ随一の地下鉄で,市内中心部から10分ほど。下車後歩いて数分で行けるのである。ただし,迷わなければ,であるが,迷うほどの密集地ではないし,目印もあるので初心者でもけっして迷わない。費用は地下鉄料金だけなので,ツアーにかかったであろう金額分をmarimmekoでの買い物に回してもよい。実は本社には,marimekko最大のアウトレットも併設されている。さらに,今では社員食堂で食事もできるのである。ぜひ,自分の力で行ってみることをお勧めする!【2017/2/18(土) 午後 8:25】 |