市民のオアシス・二ニ八公園とは?~台北61
台北「二ニ八」とはちょうど60年前の今日・1947年2月28日に起きた,当時の政治に反対する自治権要求の暴動(ニニ八事件)をさす数字である。当時の政府(国民党)が中国から来た人間ばかり優遇して,もともと台湾に住んでいた中華系の人間を冷遇したのが事の発端である。この事件で行方不明になった人も多く,言論統制で15年前まではこの事件を口にすることすらできなかったということである。その出来事を後世に残すために記念館が建てられ,まわりも整備されたのがこの公園である。台北駅から近く,屋外公会堂なども設置されていて市民のアオシス的存在である。都心なのに緑も多く,朝は太極拳をする人も多いようである。ちょうど通りがかった時は夕方になっていたが,屋外のステージではバンド演奏の準備が行われ,平和そのもので,そのような事件があったとは信じがたい公園であった。【2007/2/28(水) 午後 8:17】 |
↓記念館と新光三越ビル
