古めかしい商店が並ぶストリート歩き~広州23
広州中国では大都市であっても,東京のような下町はむしろ多い。このような街では,何十年,いや100年以上も商業を営む店も少なくないので,散策するとたいへん面白い。専門店が多い黄沙駅に近い通りを歩いてみた。まわりは並木がうっそうと茂り,汚れた打ちっぱなしの建物が多い地域だ。表通りと裏通りの落差はあれど,表通りの店でも,けっこうボロボロの家屋が少なくない。歩道もでこぼこで,歩いている人は少ない。【2013/5/19(日) 午前 9:36】 |
↓黄沙駅に近い並木通り

小さな店構えの建物が多く,修理屋,印刷屋,万屋,床屋などが並び,客はそれなりにあるようだ。日本のシャッター通りのような幽霊ストリートとは異なる。少し離れた場所に大型のショッピングセンターやスーパーマーケットがあるにもかかわらず,このような店の需要は高いようだ。ふと目を留めると,理科の実験室にあるような人体模型や,病院で使う聴診器や注射針など医療関係のグッズを売る店が数件並んでいた。ショーウィンドウに骸骨や人体の血管モデルなどが並んでいるので,夜ここを通るとちょっと不気味だろう。ショーウィンドウという書き方をすると,立派なものにも聞こえるが,日本の昭和30~40年台の街といった雰囲気である。ただ違うのは,建物がコンクリートで造られているということ。日本なら当時,木造が当たり前だったはず。 |
↓修理屋…中は歩道から丸見え
