ブルージュ(ブルッヘ〔フラマン語〕)は首都ブリュッセルから90kmほど北西に位置し,市域の一部は北海に面している。ブリュッセル国際空港に到着後手荷物が見つからないまま,深夜にブリュッセル市内のホテルに入り,翌日ブルージュに日帰りで行ってきた。往復の交通機関にはベルギー国鉄を使った。列車1本で楽に行けるよう,ホテルをブリュッセル北駅の近くに取っていた。ホテルからブリュッセル北駅までの道程はプログレ通りを北に進み4~5分の距離だ。ブリュッセル北駅から出てくる人たちの多くは,通勤・通学者だが,日本の大都市の駅と比べると全くというほど混雑はない。さらにブリュッセル北駅構内に進み,列車から降りてくる人たちを見るにつけ,日本のターミナル駅のようなギスギスした感じはなく,わりとのんびりしている。ヨーロッパのどこの国もそうであるように,ベルギー国鉄の駅にも改札口はないので,キップがなくてもホームまでは自由に入ることができる。今回ブルージュまで乗車するIC(インターシティ)のキップは,東京の自宅でインターネット予約,クレジットカード決裁し,その書面をプリントして持ってきた。いざ発券してもらおうとキップ売場で見せたら,そのバウチャー(書面)でそのまま乗車できると言われ,持参して乗車することになった。改札がないので,紙のバウチャー持参で何の問題もない。ベルギー国鉄はすべて車内での改札である。【2022/5/16(月) 午前 5:00】
↓ブリュッセル北駅に続くプログレ通り(Rue du Progres)
↓駅までの途中にあったパン屋
↓ブリュッセル北駅から出てきた人(通勤・通学)
↓電車から降りてきた人(もちろん改札口は存在しない)
↓ホームは2階
↓ベルギー国鉄の車両
乗車する列車は9番ホームだ。地下を通ってホームに着くと,ホーム中央には全列車の時刻表が掲示してあり,乗車する列車を確認することができた。時刻表を見ると,IC(インターシティ=日本の急行,ただし国内のみ)とL(ローカル)がほとんど全てで,時々国際急行が通るくらいだ。日本の鉄道のように,種別が多すぎて戸惑うこともなく,特急という種別すらない。特急(特別急行の略)というのは世界唯一日本だけの種別で,とくにJRでは,急行がない路線でも,特別急行が存在するということが当たり前になっていて,何とも奇妙なネーミングだ。特別なのだからどれだけ早いかと思うが,全然速くはない。急行よりはまし,という程度である。ホームに早く着きすぎたので30分も待つはめになったが,やがてブルージュ経由オーストエンデ(oostende)行のICが入ってきた。ブリュッセル北駅を出ると,ブリュッセル中央駅,ブリュッセル南駅と連続停車し,その後ようやく優等列車としてスピードを上げていった。
↓ブリュッセル北駅9番ホーム
ベルギー国鉄には路線線別に詳細な時刻表(冊子)があり,無料で配されている。全列車,全駅掲載なので1路線に付き,数十ページにも及ぶ。それがフリーペーパーのごとく無料で手に入る。日本は全列車の時刻表は購入しなければならず,その点ベルギー国鉄は太っ腹である。
↓ホームに掲示されている全時刻表
↓午前7時台ということもあって次々に入線してくる列車
↓列車に描かれた文字はデザインか?いたずらか?
↓午前7時50分発のICだ
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10 / 10
2020
ブリュッセルには国鉄駅が南北に3駅並んでいる。北から,北駅,中央駅,南駅の順番で,中央駅だけ地下にホームがある。優等列車もこの3駅はほとんどすべてに停車する。中央駅は,グランプラスなどがある賑やかな場所から東に数百mのところに位置している。地下駅なので,遠めに駅ビルを見ても,日本のように「駅」を示すものがなく,気づかないかもしれない。周辺はブリュッセルの中心ではあるが,ここより西部の繁華街から離れているため,人通りはあまり多くはない。商店やオフィスなどが混在しているが,看板などが目につかず,地味な街並みとなっている。時折,カフェやホテルなどが目に入ってくるが,混雑している様子はなく,どことなくのんびりしている。グランプラス周辺が混雑していたら,この辺りで飲食店を探すのも手だが,数も少なくなるので,下調べが必要である。【2020/10/10(土) 午前 8:00】
↓ブリュッセル中央駅
↓中央駅周辺は人通りが少ない
↓ランチのできるホテルがあった
↓道端カフェ
↓歩行者を見ると観光客はいない
↓道路の両側にビルがびっしり
↓グランプラスが近づいてくると人通りは増えてくる
↓13世紀に建てられた聖メアリーマグダレン教会
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07 / 27
2019
この日は朝早くからブリュッセル空港に行き,2日前に迷子になった荷物を探していたことから始まり,さらに「世界三大がっかり」にがっかりしてお腹がすいた。そういえば朝食を食べていなかった。そんな訳で小便小僧と「グラン・プラス」を結ぶ道沿いに,感じの良いブラッスリーを見つけて入った(「BRASSERIE DE LA VILLE〔ブラッセリー・デ・ラ・ヴィル〕」)。間口の狭い店だが(奥にも席があるので,35席くらい),店内はオシャレで,とくにオーナーが壁の絵(ポップアート)に凝っているようだ。ブリュッセルはフランス語圏なので,この店もフランス語と英語が通じる。パンはもちろんフランスパンだ。ベルギーに来たらこの二品と考えていた,「ムール貝の白ワイン蒸し」と「ワーテルゾーイ」を注文した。ムール貝は鍋いっぱいに盛られてきて,60くらいは入っていただろう(これで20ユーロ,2019年現在24ユーロ)。「ワーテルゾーイ」はクリームシチューだが,具だくさんで,写真ではわからないが浅皿ではなく深皿である。海外の料理はやはり量が多い。シェアして食べるのがベターだ。壁には漫画家エルジェの「タンタン」の絵が飾られていた。ブリュッセルは街中タンタンである。味も接客もよく,心地のよいレストランである。【2019/7/27(土) 午後 3:24】
↓ブリュッセルの街角
↓「BRASSERIE DE LA VILLE」
↓奥にも座席があり,細長い造り
↓壁にはタンタンの絵やポップアート
↓フランス語圏ゆえフランスパン
↓「ムール貝の白ワイン蒸し」は鍋いっぱい
↓深皿の「ワーテルゾーイ」も量が多い
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05 / 18
2019
数日前,『東京ウォーカー Classic 1990’s』を見ていたら,20年前の1999年,渋谷に「タンタン・ショップ」がオープンしたという記事が出ていた。「タンタン」はベルギーの漫画家エルジェの漫画の主人公「タンタンの冒険」より)で,ストーリーは知らなくても,見たことのある人も多い。そのタンタンの壁画アートがブリュッセルの街のあちこちで見られる。グラン・プラス周辺が多いので,グラン・プラス見学と併せて,タンタン・アートを探すのも,ブリュッセル歩きではマストかも。【2019/5/18(土) 午後 2:10】
↓ブリュッセル市内で見られるタンタン・アート
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