旧海軍司令部壕跡を見学~本島南部9
本島南部豊見城市と那覇市の境の小高い丘(標高74m)に,「旧海軍司令部壕跡」の入口がある。メジャーな観光地ではないとはいえ,レンタカーを返却する前に時間があれば寄ってもいい場所である。1944年後半,旧日本軍は敗色濃厚となってきたため,沖縄を軍事拠点にするべく,当時の小禄空港(現那覇空港)に近い丘に海軍司令部として,4か月ほどで防空壕を完成させた。入口が丘の上にあるので,まず階段を20mほど下って初めて壕にたどり着く。壕は全長450mほどあり,天井は低めだが,人がすれ違えるほどの幅は十分確保されている(末端は狭い)。通路のところどころに部屋が作られ,作戦室だったり,幕僚室だったり,暗号室だったりする。この壕は大田海軍中将が指揮を執っていたが,1945年に入ってアメリカ軍に攻め込まれ,幕僚ともども6月13日に自決し,この壕の役目は終わった。【2023/2/14(火) 午前 5:00】 |
↓壕の入口
