淡水河の渡しで対岸へ・後編(最終回)~新北52
新北淡水河沿いの道から,淡水河と垂直に延びる八里老街に移動すると,十店舗以上の飲食店あるいは総菜店が開いていた。この通りが八里渡船頭付近ではもっとも賑やかと言えよう。正午になり,小腹がすいたので飲食店を探すも,なかなか都合のよい店はないので,龍米路二段に出て探すと「八里渡船頭切仔麺」という店を発見したので,迷わず入ってみた。こぎれいなローカル食堂といった風情で,外にもショーウィンドウがあって,テイクアウトも行っているらしい。店内は冷房が効いて涼しく,熱い麺でも食べられそうだ。先客が何人かいて黙々と食べている。壁に貼ってあるメニューを見ると,店名になっている切仔麺他麺と湯が主となっている。最も高くても65元というのは良心的値段である。ドリンクは後ろの冷蔵庫からセルフで持ってきて,勝手に飲むのが台湾流だ。料理を食べて一息つき,淡水に戻ることにした。渡し船は頻繁に出ているので,時刻を気にすることなく渡船頭に行けばよい。約2時間の淡水からの渡しの旅だった。【2022/8/19(金) 午前 5:00】 |
↓八里渡船頭から南西に延びる八里老街

淡水河の渡しで対岸へ・中編~新北51
新北八里渡船頭(新北市八里區)に到着し辺りを見回すと,直進する道沿いには飲食店が並び,営業していたが,向かって右(西)側の淡水河沿いの店(多くは観光客目当ての店)は7月の観光シーズン,それも午前11時を過ぎているのに閉まっている店が多かった。対岸の淡水の景色を右に見ながら,西に進むと,同じ河沿いの淡水をミニサイズにしたような雰囲気の街並みが続く。ミニなので,渡船頭から徒歩3~4分で住宅街に行きつき,方向転換せざるを得なかった。河沿いの道に並行する裏道に入ると,「八里大眾廟」という寺院があった。1796年建造で,台湾の歴史的建造物に指定され,八里三古刹の一つらしいが,人影はなくひっそりしていた。さらに1~2分歩くと車の往来が多い,4車線の龍米路に出た(龍米路二段)。この通り沿いにはコンビニや飲食店が点在し,もはや観光客用の街並みではなかった。【2022/8/17(水) 午前 5:00】 |
↓八里渡船頭に到着

淡水河の渡しで対岸へ・前編~新北50
新北淡水(新北市淡水區)には何度となく訪れている。たまたま「渡し」乗り場の案内板を見かけ,対岸まで数分で行けることがわかったので,迷いもなく渡しに乗ることにした。対岸八里渡船頭(新北市八里區)への乗り場は,MRT(台北捷運)淡水信義線淡水駅から淡水河沿いを10分ほど歩いたところにある。台湾では,簡素な乗り場の「渡し」でさえ,Easy Card(悠遊カード)が使えることを知って驚いた(10年以上前から使用できているらしい)。しかし,そのことに気づいたのは,キップを買った後なので,紙のキップ(往復)となってしまった。【2022/8/2(火) 午前 5:00】 |
↓MRT(台北捷運)淡水信義線淡水駅(新北市淡水區)

淡水・八里間は所要時間数分なので,乗り場での待ち時間はそれほどではない。八里からのボートが着いて乗客が降りればすぐに乗船開始で,ボートはすぐに出発する。この辺りの淡水河は海に近いので,波は少し荒い。進行方向には観音山が見える。最高峰が616mながら休火山である(日本同様に台湾も火山国であることを再認識する)。出発して数分で,対岸の八里渡船頭が近づいてきた。 |
陶器の街「鶯歌」に行こう5(最終回)~文化老街を見て台北へ~新北49
新北鶯歌(イングー)老街巡りをして,老街の入口に戻るとタクシーが停まっていた。台鐵鶯歌駅まで歩けない距離でもないが,暑さゆえ楽をした。台鐵鶯歌駅は橋上駅舎になっているので,駅前といえる場所は南側と北側にある。どちらも駅舎が似ていて,北口に着いたのか南口に着いたのかわからない。結局,駅前の広々した北口に着いたので,南口に移動した。文化商街(老街)という陶器店が数軒並ぶ通りがあるからだ。そこで,ウィンドウショッピングをしてしばし時間を潰し,台鐵鶯歌駅から区間車(普通車)で台北駅に戻ることにした。駅前に赤と緑のツートンカラーの郵便ポストがあった。赤色ポストと緑色ポストが別々に立っていることもあるが,ここにあるのは,半分赤,もう半分緑の混在タイプだ。右の緑色の方は国内普通郵便,左側の赤色の方は速達やエアメール用になっている。中国のポストは緑色なので,その影響から緑色も使われているらしい。 キップは窓口でも自販機でも購入できる。自販機は10年前よりは少し進化し,コインだけでなく紙幣も使えるようになっていた。台北駅までは30分ほどの各駅停車の旅となるが,やがて淡水河を渡ると,新北市の中心部板橋区に入り,その先は台北駅までは地下を走る。もちろん車窓は真っ暗で,旅の気分はあっという間になくなってしまう。【2021/9/19(日) 午後 8:00】 |
↓台鐵鶯歌駅に戻ってきた

MRT新荘駅前から台北駅界隈まではバスが楽ちん~新北48
新北捷運(MRT)新荘駅前バス停にたどり着いた。中正路に面しているので交通量は比較的多い。右側通行なのでバスは道路に向かって左からやってくる。台湾で公共交通機関としてのバスに乗るのは10年ぶりだ。捷運(MRT)の路線がまだ少なかったので,積極的に利用したことがあった。新荘駅(新北市新荘区)から台北駅周辺に行くには,捷運だと1回乗り換えがある(民権西路乗り換えで30分ほど)が,バスは直通だ。時間も捷運よりやや短い25分ほどだ。 台湾のバス停には,路線番号,行先とともに路線図(バスストップ名)が表示されている。バス停は数が多いので,路線図を円筒形に加工してポールに取り付けてある。回転させて全てのバス停を見ることができるようになっている。細かいバス停までわかるので,行先に近い公共物や駅名がわかれば,何番のバスに乗ればいいかが容易に探し出せる。バスには正面に番号が表示されているので,自分の乗りたいバスが近づいてきたら,手を挙げるなど意思表示が必要だ。が,バスを待っている人が多い駅前などは必ずバスは停車するのでとくに心配は要らない。乗ったら悠遊卡(悠遊カード,easyカード)を端末に当てればよい。降りるときにもタッチが必要だ。 バスは捷運線(地下)の上の道路を淡水河と並行して走り,そのうちに淡水河を渡り,台北市萬華区に入ってくる。すぐに南下し,東進,そして北上し,捷運西門駅の前で右折し,今度は左折し北上して,台北駅に向かう。台北駅南側を歩きたかったので,手前の臺北郵局(臺北市中央郵便局)横で降り,台北駅までは歩いて行った。【2021/4/22(木) 午後 8:00】 |
↓捷運(MRT)新荘駅前バスストップ周辺
