Yukky's ワールドウォッチング

バイクタクシー自体はべトナムではごく普通にあるもので，ヴェトナムに来てから，３人乗りも何度か目にしていたが（写真１番目・３人乗りバイクタクシーのイメージ・ハノイ市内にて），まさか自分たちが当事者になるとは思いもよらぬことで，降りしきる豪雨の中，早くホテルにたどり着きたかったので，乗るまいかと考えている余裕はなかった。とにかく雨具を着て（有料・２人分で10000ドン）スタートしたが，二輪車に３人はどうしても安定感がない。２人でもそうだろうが。加えて，豪雨で視界が極めて悪く，道路は腿くらいまでの深さの池になっているし，カーブのときはとにかく振り落とされるのではないかと不安だったが，さすがにドライバー（雨具で完全武装していたので顔は最後までわからなかった）は運転がうまく，少しずつではあるがホテルに近づいていった。

と３～４分進んだとき，前方の水かさが今まできた道路よりも明らかに深く，このまま進むと，首の近くまで水に浸かる危険性があったので，ドライバーはギブアップ。運転を止めてしまい，引き返してしまった。幸いにもそのころから雨は小降りになり，しばらくして止んだが，取り残されてしまった。視界の悪い中をきたので方向感覚がなくなってしまい，持っていた地図は水に濡れて読めなくなり，目印となる建物もまわりにはなく途方にくれてしまった。ようやく方向だけはわかり，ホテルまでは500mないことがわかったが，先は十分胸まで浸かるだろう水かさなので迂回することにした。日中は35℃を越える場所がら，衛生上問題ある水に浸かることは避けたいとの思いが強かった～すでにもう足首までは浸かってしまったのだが。

最初の迂回路はやはりホテルのある方向が腰まであろう水かさ，さらに迂回したところも同じような状態。道は暗く，それでも通り沿いの店の奥では人々が明かりをつけ水が引くまでひっそりとしているのを何度も垣間見た。結局４回目の迂回路でようやくホテルにたどりつけた，バイクタクシーから降ろされて約１時間後の到着となった。午後８時に近く，まわりは水に浸かっているところも多いので，ホテルのバーで夕食をとることにしたのだが，迂回の疲れとバイクタクシーの恐怖からか食欲はあまりなかった。
ハノイの旧市街でも，北部は冠水の危険性が高く，水も翌日まで引きにくいので，この辺りを夕方以降歩く人は気をつけたい。旧市街は雨宿りをするところもないので，かといって豪雨では傘はせいぜい頭が濡れない程度なので，小さくたためる雨具を持ち歩いた方が雨の中の移動には便利である。靴の中に雨水が入ってしまうことはどんな場合にも避けられないので，割り切ろう。帰ってからはよく足を洗うことは忘れずに！

翌朝のハノイ市内（写真２番目）は何事もなかったかのようなたたずまいだった。【2006/4/15(土) 午後 3:10】

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