寂寥感漂う旅博2013
Diary2年ぶりにJATA(日本旅行業協会)主催の「旅博2013」に行ってきた。「世界旅行博」から名称を変更して3年目である。今回の「旅博」を見て感じたことは,①以前はほとんど参加していなかった国内自治体の参加が増えた,②昨年あたりからヨーロッパや中東の参加が激減し(旅行大国のドイツ・フランス・イギリス・ギリシャなどが不参加)アジア・アフリカ・中南米見本市と化した,③アジアでも,中国は国家観光局としての参加なのに,ブースには四川省や新疆ウイグル自治区など,内陸のいくつかの行政区だけの参加だった,④スペースは昨年の1.3倍に広がったにもかかわらず,ブースの規模が小さくなり,また見た目地味になった。⑤政府観光局レベルが減った分,国内外の航空会社や旅行会社が逆に増え,一般客からすれば退屈なイベントになってしまった印象だ。【2013/9/15(日) 午前 9:43】 |
↓開場10分前の入口前(東京ビッグサイト東ホール)

その原因は,主に3つある。①ヨーロッパなどはとくに,中国などの観光客で潤っているので,人口減少の日本人の訪問に頼る必要がなくなってきている,②円安で,しばらくは日本人の訪問は減ることから,わざわざ日本でPRすることもない,③深刻化する原発汚染水の影響からなのか,辞退した国もないことはないだろう。結局,このイベントも内向きの傾向がさらに進み、海外からの辞退はさらに増えることが予想され,来年以降は継続するも,国内自治体と日本の周辺国だけのこじんまりしたイベントになる可能性が高いと思わざるを得ない。今回は「旅博」の前に付く形容詞が「アジア最大級の」となっていたが,3年前までは「世界旅行博」と言っていたのだから,名称ひとつ取っても縮小していることがわかる。いずれ,「国内最大級の」となるだろう,と予想する。 |
↓イタリアブースも規模縮小で地味に

主な国の参加状況をまとめてみると,この1~2年で撤退した国はドイツ,フランス,イギリス,オランダ,北欧,ギリシャ,ポルトガル,オーストリア,チェコ,カンボジア,シンガポール,ドバイ(アラブ首長国連邦),ケニアなど,2年前に比較してブースが縮小した国はほとんどの国だが,目立つのはハワイ,スペイン,イタリア,オーストラリア,中国,インドなどとなる。海外旅行好きには何とも寂しいイベントになりつつあることは疑う余地もない。以上,あくまでも個人の感想である。 |
↓人気のある沖縄ブース前

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