イカすマネキンのあるフェリーターミナル1~香港56
▼香港・マカオ間フェリー(『ターボジェット(噴射飛船)』)のターミナルは香港島の上環にある。九龍にも別のフェリー会社(『ファーストフェリー(新渡船)』)があるが,ここがいちばん利用されているようだ。前者はマカオまで50~60分で24時間運行,後者はマカオまで60~75分で夜間の運行はない。後者は小さな船にあたるとかなり揺れるらしいので,こちらの人気が断然高い。【2013/6/8(土) 午後 11:05】 |
↓ターボジェットは双胴船,だが揺れることもある(マカオにて)

ターボジェットのターミナルまでは交通至便な中環からはペデストリアンデッキが伸びているので,雨に濡れずに歩いていくことができる。ターミナルはビルの3階にある。2階には飲食店(スターバックスや元気寿司など)が入っていて,物販店も多い。3階にもフェリーのキップ売り場や旅行代理店,菓子屋チェーンなどが入っている。その前のキップ売り場に近い吹き抜けのホールには,マネキンが数体たたずんでいる。男も女もいてファッション用のマネキンかと思いきや,実はフェリー会社の制服の変遷をマネキンに着せて飾ってあるのである。不思議な空間であるが,フェリー会社のターミナルなので,当たり前だとは言える。 |
↓中環からターミナルまではペデストリアンデッキで結ばれている

ターボジェットの船体はスピードの出せるジェットタイプなので,大型船というほどの収容能力は備えていない。いちばん大きな船で400人,小さい船は150人くらいしか乗れないが,頻繁に出航しているので,乗れないということはまずない。改札を通ると,出国審査がある。香港もマカオも中国に返還されたが,それぞれ特別行政区という扱いになっている(中国本土は社会主義,香港・マカオは資本主義)ので,出入りには審査がある。審査はいたって簡単でパスポートにスタンプを押されるだけで何も聞かれることはない。そこを通過すると,すぐに船に乗れるわけだ。座席の指定は,チケットを購入したときではなく,船に乗る直前である。自分が乗りたい船の改札口でチケットを見せると,座席の番号(例えばK-23)が印刷されたシールを貼られるので,船に乗り込むや,その番号の座席を探せばよい。希望をいえば好きな座席も指定できるだろうが,たくさんの乗客が我先にと次々にチケットを見せ,シールを貼ってもらうので,係員がこまめに希望を聞いてくれるとはとても思えない。家族で横一列に並んで座りたいと思っても,中国人は並ぶ習慣がもともとなく,割り込んでシールを貼ってもらおうとするマナーの悪い者がいることは必至なので,連番になることは期待してはいけない。またシールを貼る係員も端から順番にシールを貼っていっているわけでもなく,けっこういい加減に台紙のあちこちから剥がして,チケットに貼っている。貼る者も貼られる者もいい加減なので,何かを期待すること自体が無駄なことである。 |
↓船内備え付けの船内案内

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