永康街から中正紀念堂まで歩く1~台北125
台北知らない土地を歩くのはたいへん面白い。真夏の台湾を歩くには,「暑い」という欠点はあるが,それでも東京の真夏よりは暑さがマシなので,連続20~30分くらいであればとくに問題は生じない(水分補給は必要だが)。永康街からMRT中正紀念堂駅まで歩いてみることにした。この辺りは台北市大安区という縁起の良い名称の行政区だ。東の通化街(夜市)も同じ大安区に入る。商店街はところどころにあるものの,若者向けするものではなく,またMRT駅もほとんどないので,利便性はいまいちであることから,わりあい静かな区である。商店街以外は古くからの住宅地が多い。そんな街並みを歩いてみることにした。 永康街二巷を西に向かい,最初に交差する麗水街を南に向かうと,小学校が見えてくる。「金華國小学校」と門には書いてある。台湾の学校制度は日本とたいへん似ているが,児童・生徒の学習意欲は日本の比ではない。大学受験が厳しく,また留学も多い。学校を選ばなければどこでも入れるような日本とは違うので,小学校時から猛勉強させる親も多い。ゆえに優秀な学生が多く,企業もまた優秀な人材で潤っている。優秀な技術者のおかげでIT分野に優れ,今後はこの分野では日本の上を行くであろうといわれている。確かに,台湾にはパソコン売り上げ世界上位のACERやミニPCで一躍名を馳せたASUSがあるし,日本で売られているパソコンの部品のほとんどが台湾製である。日本企業のパソコンは実は世界ではほとんど知られていない。NECや富士通という名前は知っていても,よもやパソコンを作っているとは思わていない。ほとんど日本でしか販売されていないからだ。PC一つとっても,海外で売れない(売られていない)製品ばかりで,携帯電話同様,ガラパゴス日本の象徴になっている。【2013/5/26(日) 午前 9:48】 |
↓永康街二巷を西に向かう(MRT駅ができたので,何も歩くことはないのだが)

話がそれたが,その学校の南側を西に進むと,南北に走る大きな道路に出る。金山南路だ。通行量が多く,信号が青になってもうかうかしていられない。信号を渡ると進行方向西に向けて愛國東路という片道3車線の道路が始まる。すでに永康公園の南端から始まっているのだが,金山南路と交差する地点から急に道幅が広がるのである。この道路をひたすら西に進めば(といっても500~600mほど)紀念堂に到達することになっている。地図を持ち合わせていないが,頭に入っているナビでは,まず間違いないと言っている。それを信じて西に進む。愛國東路は道路幅が広い割には通行量はそれほどでもない。台北の道路は,車が1台しか通れない幅しかないところもあるが,幹線道路はだいたい片道3車線だ。通行量は二の次として,ドライバーとしては走りやすい街だ。東京より,1車線分幅が広くゆったりしているし,台北で幹線道路の片道3車線は最低幅なので,当たり前だが。さらに西に進む。道路を隔てた南側には郵便局の大きな建物がある。ここは集配センターのようなものらしい(正確には「郵件處理中心」)。少し進むと古めかしいスクーターが並んでいた。「YAMAHA」の修理店らしい。バイク天国台湾には,けっこう年季の入ったバイクやスクーターも少なくないようだ。 |
↓片道3車線の愛國東路

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