なんとも重宝するオクトパスカード~香港54 - Yukky's ワールドウォッチング
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なんとも重宝するオクトパスカード~香港54

関東私鉄で使われているPASMOなどと全く同じ,ソニーのフェリカ技術を使った非接触型のプリペイドカードがオクトパスカードである。日本の開発技術なのに,日本で実用化され普及される前に,香港や台湾,バンコク,シンガポールなどではすでに使われていた(香港では1997年から)のだから,なんとも情けない限りだ。オクトパスはタコ,タコは8本足だから,8種類の乗り物に使えるカードである。香港で8種類とは,スター・フェリー,地下鉄,トラム,バス,九広鉄道,エアポートエクスプレス,タクシー(一部),ピーク・トラムである(地下鉄・九広鉄道・エアポートエクスプレスは2007年暮れに合併したので,実質は6種類の乗り物になってしまい,もうオクトパスカードとはいえないが,相変わらずその名で通っている。)。つまり香港の全ての交通機関で使えるということになりとても便利なカードだ。【2013/4/14(日) 午前 10:42】

↓電子マネーの先駆け,オクトパスカード
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自動改札機の近くで地元の人を観察していると,マイバッグにこのカードを入れておき,バッグの底を感知場所にタッチさせている人をよく見かける(財布に入れている人もいる)。それだけ電波の感度がよいということになる。日本のPASMOは非接触型というわりには感度が極めて悪く,香港のオクトパスカードにはとても勝てないように見える。とくにPASMOの感度は超鈍感に値する。事実,オクトパスカードは,クレジットカードとの混在はできないそうだ。日本ではクレジットカードとPASMOを同じ場所に格納することを想定して,PASMOのような超鈍感カードができてしまったのか。ちなみに香港には定期券というものがない,またバスなどではお釣りが出ない,などがあって,オクトパスカードの普及率は極めて高い。導入して15年も経つこともあり(PASMOより9年先輩),生活にすっかり浸透した電子マネーといえる。
オクトパスカードを初めて購入すると(乗り物のインフォメーションなどで売られている),保証金(デポジット)として50香港ドル分が含まれている(購入して3ヶ月以内に払い戻す場合には一枚当たり7香港ドルの手数料を取られるが(デポジットの14%に相当),それ以降は全額戻ってくる(PASMOではデポジットの42%分取られる)。滞在期間の数日使って返却した場合は少し損することになるが,キップをいちいち買わなくてよいという手間は省けるのでやはり短期でも購入した方がいいだろう。このカードのいいところは,PASMOと同じようにセンサーにかざすだけで,改札を出入りできるのは当然だが,日本にないサービスとしては(これがいちばん嬉しいのだが),このカードを使うと,運賃が割引されるのである(1回につき約1割引)。前払いだから,割引するのは当たり前だと思うのだが,PASMO加盟会社は自ら損をしたくないから,PASMO利用者には割引をするようなことはまったくしていない。日本という国は利用者が必ず損をすることになっている数少ない国である。もう一つ,日本のPASMOなどにないサービスとしては,デポジット分(50香港ドル)のうち,35香港ドル分は,残額不足の場合の料金として使えることだ。つまりカードにあと10香港ドルしかなくて,15香港ドル分の乗車をしても,デポジット分の50香港ドルから支払ってくれるのだ(次にチャージするときにデポジット分の不足分の5香港ドルも併せてチャージすることにはなるが)。いわば借金のような格好だが,支払済の金額から差し引くので,けっして借金ではない。運営する方もまったく損はしないので,両者にとって健全で,利用者にはなんとも有難いサービスである。こんなことくらい考えられない日本のPASMOは使い勝手のよくないカードだといえる。日本の経営者も利用者も外国のサービスを知らなすぎる。
オクトパスカードは,交通機関以外にも使える。香港2大コンビニのセブンイレブンとサークルK,香港2大スーパーの百佳(パークン)と惠康(ウェルカム),香港2大ドラッグストアの屈臣民(ワトソンズ)と萬寧(マニングス)のほか,マクドやスタバなどほとんどのファーストフード店(ケンタは使えないそうだ),果ては飲料自販機やパーキングメーター,公衆電話,スピード写真まで使える。その他として,マンションの鍵や会社の社員証や学校の学生証と一体化したものとしても使える。最近ではマカオや中国本土のシェンチェンでも使えるようになってきている。
チャージ場所は地下鉄駅の客務中心(カスタマーセンター)やセブンイレブンなどである。カードと現金を渡せばOKだ。カードのデザインははっきりいっていまいちだが,使いこなせば愛着がわくかもしれない。オクトパスだから,タコのキャラクターでも作ったらいいのではないか。旅行途中で1回チャージし(最低チャージ代金は50香港ドル,改札のそばのインフォメーションや自販機でできる),帰国の当日に払い戻しをし残金を返してもらった。手数料を取られるので,短期間の使用ではちょっと損をするが,何から何まで使える便利なカードなので,香港の滞在にはなくてはならない一枚である。旅行者でも香港に行ったらぜひ活用してみよう。

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