生地屋が多いマレー人街~クアラルンプール42
▼「マスジッドインディア通り」の2本西側の「トゥンクアブドゥルラーマン通り」沿いがいわゆるマレー人街だ。この通りは交通量もわりあい多く,道路の両側に主にマレー人向けの店がたくさん並ぶ。北はSOGO辺りまで続く。1階が店舗で,2~3階が住宅という建物が並び,前面の壁の色は淡いパステル調で,これがマレーシアの典型的な建物なのだろう。この通りに多いのは,インド人街同様,生地屋だ。マレー人の衣装であるバジュクルンとかスカーフ(トゥドゥン)用の生地とバティックを専門に売る店が軒を連ねている。マレー人相手ではあっても,すべてをマレー人が経営しているわけではない。例えば,何店か目に付く生地屋「Nagoya」は,マレー人相手ではあるが,華人系の経営だ。生地屋以外では,書店やCDショップが目に付く。書店で売っている本の多くはイスラム書で,宗教に関する本も多い。また,CDショップの目玉は何と言ってもコーランだ。さまざまな人が吹き込んだ,コーランのあらゆる部分がCDになっている。コーランはある意味,癒しになる。あの独特の言い回しや声の響きは,耳にすんなり入ってきて,聞いているとなぜかホッとしてくる。思わず1枚買ってきてしまい,iPodに入れて朝のミュージックとして聴いている。【2013/4/7(日) 午前 10:45】 |
↓SOGOの南~東側がいわゆるマレー人街

この辺りで売られている生地は種類・色ともに豊富で,日本と比べるとはるかに安い。1mあたり2リンギッくらいからある。飾り方がユニークで、巻いた生地を立てかけもしているが,メインは,高さ1m強の棒を包むようにかぶせ,垂らす飾り方だ。これはマレーシア独特のディスプレイだと思う。トゥドゥンを買う上で,棒が頭に見立てられているのだろう。たくさんある中でも一つ一つがたいへん見やすいディスプレイだ。マネキンには全身と首から上の2種類あり,どちらもトゥドゥンを必ず巻いている。たとえ人形でも頭は見せてはいけないらしい。トルコやチュニジアのような穏やかなイスラム教でもなく,また戒律の厳しいイランやサウジアラビアのイスラム教でもない中間くらいのイスラム教国家がマレーシアといえよう。ただし,前述のイスラム単独国家と違い,宗教の自由が認められている国だけに,それほど戒律も厳しくないのかもしれない。 |
↓マネキンもマレー色

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