初ソウルは冬だった
▼ソウルを初めて訪れたのは1992年の暮れだった。12月末だというのに,ソウルは雪がうっすらと積もっているだけで,比較的乾いた路上は砂埃が舞っていた。道路幅がやたら広く,空港(当時は金浦空港)と市内を結ぶ道路はダンプカーの往来が激しく,発展途上国を彷彿させた。ソウルオリンピックが終わって4年経っていたが,ソウルの建設ラッシュは続いていた。とくに漢江(ハンガン)から南側の,いわゆる江南(カンナム)地区は発展が著しく,あちこちでビルの建設が進行していた。このころは韓流などという言葉も実態もなく,たまに韓国映画が民放の夜間枠で放送されていたくらいで,とにかく韓国のエンタテイメント情報には乏しかった。雪がうっすらと積もっていたが,予想したほどの寒さではなく,氷点下にはいっていなかった。それでも,雪があまりない寒さは,雪がたくさん積もった時の寒さよりもはるかに体感温度は低い。初めての韓国が冬で,それも5日間をソウルで過ごすというのはちょっとどうかと思ったが,ソウル市内までの景色を見ているとだんだん好奇心が沸いてきて,ソウルを堪能しようという欲が出てきたものだ。【2013/3/9(土) 午後 2:31】 |
↓初日は遅く着いたので,翌朝の冬のソウルの街並みは新鮮だった

宿泊したのは江南にある某高級(特1級)ホテル。当時はバックパッカー系ではなく,海外での宿泊は「高級」でなくては,という考えが頭にはあった。まだそれほど海外体験がなかったからだ。結局,その後歩き回ることが多い旅行では,宿泊は寝るだけだから金をかけるのはもったいなく,その分他にかけるべきだという考えに変わってきたのだが。このホテル,現在は当時と名称は変わっているが,相変わらず韓国の特1級ホテルを堅持している。高級ホテルに4泊だから,けっこう旅行代がかかってしまったと思うが,いくらかは覚えていない。4泊5日のソウルステイでたぶん10万円くらいだったろう。 |
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