ミステリアスな麺~香港49
▼香港にはたくさんの麺屋があるが,日本のようなかんすいを使った生ラーメンは原則ない(近年は日本のラーメンチェーンも進出しているので,ないことはないが)。ラーメンというのはいわゆる日本食であって,香港では麺である。だから,物珍しい日本風ラーメンチェーンが香港ではけっこう受けて繁盛しているのだ。香港の麺は,あくまで麺重視で日本のようにスープはあまり重要視されない。せいぜい味付けの素という感覚だ。麺には様々な種類があり,原則生麺だが,うどんのような縮れのない麺,ゴムのような歯ごたえの麺,マカロニのようなパスタを使った麺(流行らしい)があり,これら以外に乾麺のインスタントラーメンがある。四川風タンタン麺,雲呑(ワンタン)麺,牛肉麺,あんかけの麺,生麺と野菜を炒め醤油味を付けた炒麺(焼きソバ)などバリエーションは豊富だが,このような麺は,麺以外が華やかなのであって,麺そのものの味は二の次となってしまう。【2013/2/3(日) 午前 10:46】 |
↓朝食は外食が当たり前なので,軽食を扱う店は午前中わりと混んでいる

マカロニのようなパスタを使った麺は日本ではちょっと考えられない。パスタはソースで食べることはあって,なみなみとドンブリいっぱいにスープがそそがれ,その中に浮かんだり,沈んだりしているパスタは,たとえ副食のようなスープパスタはあっても,主食では到底考えられない。香港の麺はスープの温度が概して低めだ。麺自体が熱ければ問題ないが,パスタでは熱があまり伝わっていないのか,ぬるいスープにあまり熱くない麺(パスタ)では,ただでさえまずいのに,とても食べる気にはなれない。インスタントラーメンは韓国でもお馴染みで,これはなかなか旨い。しかし,調理は店でするが,味はインスタント麺のメーカーが作っているので,店の味ではない。麺の固さは煮る時間に左右されるので,店によって違うだろう。麺を極めるなら,香港より中国本土だ。とくに中国北部が麺の本場なので,北京から西安あたりを旅しなければなかなか美味しい麺に会うことができないだろう。「旅チャンネル」で放送している「中国麺ロード」はたいへんためになる。 |
↓日本ではあり得ないマカロニ麺,甘いコーヒーは無料サービス

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