バリ島の珍品コーヒー~バリ島21 - Yukky's ワールドウォッチング
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バリ島の珍品コーヒー~バリ島21

インドネシアはコーヒー豆の主要な産地である。バリ島でもコーヒー豆を栽培していて,その豆を炒ってバリ独特の煎れ方で飲む。コーヒーの粉と熱湯を混ぜ,粉が沈むのを待って飲み始めるのである。待ちきれなければすぐに飲んでも構わないが,当然粉も口に入ることになる。バリコーヒーは酸味がほとんどない。苦味中心のコーヒーだ。
ところで,バリ島には世界一高価なコーヒーがある。首都のジャカルタでは一杯2,000円もするということだが,さすがに産地のバリ島,それも農園では500円で飲める。とはいえナシ・チャンプルが100円くらいから食べられるバリ島で,500円もするのだから高価な飲み物には変わりはない。この高価なコーヒーが飲める農園にたまたま寄ることになった。駐車場に車を停め,熱帯の林に入っていく。林の中には熱帯の果樹やコーヒー豆の木があり,実がなっているのも観察できる。2~3分で林を抜けると,コーヒーを焙煎する作業場があり,昔ながらの手作業で焙煎処理をしている。その場所から少し先を降りると,熱帯雨林が一面に広がる景色のよい場所に出る。イスとテーブルが用意され,コーヒーの試飲ができる。ふつうのコーヒーなら無料で,さらにさまざまな飲み物がついてくる。しかし,その高価なコーヒーだけは50,000ルピア支払わなければならない。土産屋もある農園なので,無料でコーヒーを試飲させ買わせるのが本来の目的なのだが,そこで別料金を取るほどだから,生産量の少ない希少価値のあるコーヒーだということがわかる。実はこのコーヒーの豆はふつうに栽培されているコーヒー豆と同じなので生産量が少ないわけではない。何故にこんなに高価なのか?それはまた後で。【2012/9/16(日) 午後 6:42】

↓コーヒー農園のエントランス
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↓コーヒー豆
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↓コーヒー豆を炒っている作業場
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↓コーヒーが試飲できる場所からの眺望
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とにかくその高価なコーヒーとやらを飲んでみた。ふつうのコーヒーもあったので飲み比べをした。高価なコーヒーはふつうのコーヒーよりは,一言で言うと薄い味で,アメリカンコーヒーという印象だ。バリ島のコーヒー自体は苦味の強いコーヒーなので,薄くても酸味はなく個人的には好ましい味なのだが,どちらかというとふつうのバリコーヒーに軍配をあげたい。話の種に飲んだに過ぎない。
試飲場所からの景色はとにかく絶景だ。バリ島中部の熱帯雨林が広がり,癒しにも好適な場所だ。ウブドから北に1時間くらいなので,遠いという感じはしない。試飲は5種類の飲み物が出てくる。その5つとは,バリコーヒー,高麗人参コーヒー,ホットココア,ショウガティー、レモングラスティだ。ここはインドネシアだが,高麗人参とどこでどうつながるのか?しかも韓国(南)ではなくあの北朝鮮産だ。北朝鮮で高麗人参といえば高級品?ではないか。これらを試飲しながら,コーヒーも,というのはなんとも変わった趣向だ。飲めないものはないが,かといって飲みたいと思うものもさしてない。
さて,種明かしだが,高価なコーヒーの正体だが,「Luwak coffee」という名前で,豆そのものは普通のコーヒーである。しかし,その豆をジャコウネコが飲み,消化されないで糞?として排出された豆を焙煎し,挽いて淹れたものがこの高価なコーヒーである。幻のコーヒーと宣伝されてはいるが,まだそれほどメジャーではなく,一部の愛好家が飲んでいるに過ぎない。

↓これが高価なコーヒー豆だ
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↓Luwak coffee(手前)と試飲セット(5種)
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↓糞と一緒に排出されたコーヒー豆(ジャコウネコの檻の中を写す)
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このコーヒーは園内のショップで,100g600,000ルピアで売られている。日本の物価からしても目が飛び出る値段だが,インドネシアの人といえども,とても口にできる代物でもない。まさに世界一高いコーヒーといっても過言ではないだろう。日本でこのコーヒーを飲むことはできないだろうが,たとえあっても別のコーヒーの方が美味しいかもしれない。値段が高くなれば旨くなるというわけではない。個人の好みもあると思われるが。

↓土産ショップで売られているLuwak coffee
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