お宝GETするならキャットストリート~香港38
▼香港島にあるハリウッドロードの西の端を1本下(北側)に下りたストリートがキャットストリートとよばれる通りだ。長さにして150mくらいで,路上に露店を出している店と道路に沿って家屋のある店との2本立てだが,面白いのは露店の方だ。外にオープンな露店なのに,エアコンの入った近代的な?店もある。冷気の90%くらいは屋外に出ていってしまうだろうが,香港の人たちに「省エネルギー」という感覚はこれっぽっちもない。亜熱帯~熱帯の国々はどこでもそうだ。【2012/7/21(土) 午後 6:24】 |
↓上環から南に歩いて坂を上った途中にキャットストリートの東側の入口がある

もともとハリウッドロードの西側方面は骨董ストリートとして有名で,そこから派生したものがキャットストリートだろう。「キャットストリート」の名の由来は,盗んできた品物を売っていたことからだそうで,「泥棒市場」ともかつて呼ばれていたそうだ。骨董品街にあるような高級品ではなく,手ごろな骨董品やお土産になるような中古品・新品が売られていて,とくに人気の毛沢東グッズはたいへん多く,内容も充実している。時計,カレンダー,Tシャツ,トランプ,陶器の人形などは中古品ではなく新品で販売されている。ただし,一部中古品の販売もある。それにしても何でもグッズにしてしまう商売根性は日本顔負けである。人形とはいえ毛沢東が無数に並んでいるとこっけいな感じがするが,今でも土産品で通用する人物だけに,ここまでくると尊敬に値する。むしろ今ではキャラクターといった方がいいかもしれない。アニメ化して毛ちゃんでもいいのでは,と思うが,すでにその域に入っている気がする。 |
↓毛沢東関連グッズ

キャットストリートの露店の人たちはあまり積極的には売り込みをしない。ひやかし歓迎で,強引な売り方はまったくしない。そこがキャットストリートのいいところだろう。じっくり見て,気に入ったら買いなさい,程度だと思う。しかし,経営者としては売れなくては困るだろうが,と思うのは野暮か。 |
お宝というものは,人によってはごみだったりもする。しかし,値段がつけられ売られているのだから,少なくてもごみではないだろう。それにしても何十年も前の中国の雑誌やポスターなどは,当時の生活を知る上では貴重な(中国共産党のプロパガンダであろうが)ものだろうから,博物館にあってもよさそうなものだ。この界隈は午後から賑やかになってきて夕方以降がピークになるようだ。じっくり見ようと思えば,午前中が望ましい。閑古鳥状態で,店員に話しかけられないかと不安もあるかと思うが,この界隈ではまったく売る気はないので大丈夫だ。ちゃんとした店舗を構えている店の方は,店員が応対はするが,家族経営が当たり前なので,主人はいなくて家族が出てくることもあり,その場合は何を聞いてもわからずじまいだ。ひやかし半分ののんびり見物がこのストリートにはお似合いである。 |
↓お宝?グッズ

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