バリの交通事情~バリ島6
▼バリ島は広い。が,公共交通機関が整備されていないため,足はタクシーか車のチャーターの他,1日1~4本しかないマイクロバスなどに限られる。幸い,観光地は島の東側,それも南部か中部なので,長時間の移動はないし,そもそもリゾート地なので,1箇所滞在型の観光が多く,移動を想定していないのだが,地元の人にとってみれば,通勤・通学で公共交通機関は使いたくても,ないに等しいのは痛いところだ。この島では車も多いが,新車の値段は日本と同じくらいか,中古車の値段にいたっては日本よりも高いということなので,物価水準を比べれば,車を持てる人間は極めて少ない。そこで,足の中心はバイクになる。台湾,ベトナムでもバイクが大活躍だが,バリ島でもバイクの多さには目を疑う。それも車と同様に運転が荒いので,道路はサーキットに化する。南部以外は道路自体もけっしてよくないバリ島で,車とバイクのラリーがデッドヒート化するのは,観光客には甚だ迷惑だが,当事者たちには死活問題らしい。バイクに乗る際にはヘルメットの着用の義務はあるようだが,かぶっている者は少ない。建前と実態は随分と異なるのだ。事故も少なくないと思われるが,タクシーなど車に乗っていると冷や冷やすることが少なくない。道路幅は広くなり,凸凹がなくなれば,双方とももう少し余裕を持って運転できそうだが,インフラはしばらく無理そうである。建物の工事はいたるところで行われているが,道路工事が行われているのを滞在中に見たことはなかった。【2011/8/27(土) 午後 9:57】 |
↓ウブドでさえメインストリートはバイク天国だ

地方にいたっては,まったく公共交通機関はなく,バイクのみが人々の足である。警察の目の行き届かないことをいいことに,小・中学生でも平気で通学にバイクを使っている。それも原付の2人乗りなど案の定だ。バイクがないと通学ができないほど山間の遠距離移動では,大人も中学生が乗っていることを知っていても止める者はいない。バイクがないと通学できないからだ。かといって山間は起伏があり,とても自転車には適さない。都市部も含めて,バリ島では自転車ははやらない。自転車を乗っているのは,観光に来た欧米人だけである。平地であっても,路上は車とバイクで埋まり,歩道は段差が多く,さらに凸凹で,穴が開いている場合もあるので,自転車に乗る者などいないのは当然だ。南部(空港・クタ)と首都デンパサール,さらに中部(ウブド)を結ぶ鉄道を一本作れば,道路の混雑は緩和され,観光にも使えるというものだが,そのような構想はないものなのだろうか。と思っていたら,2年以内にバリ島を東西南北に結ぶ鉄道を建設するという計画が持ち上がったそうだ。 |
↓どう見ても女子中学生といったところ

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