地元御用達の包子店~北京11
▼王府井(ワンフージン)を歩いていたら,午後1時を過ぎたこともあり,急に腹がすいてきた。南北に延びるメインストリートにはマクド,ケンタなどの米系,吉野家,ミスドなどの日系,のファーストフードばかりが目立ち,それ以外のもの,例えば本格的な麺を食べたいと思っても,ストリートを歩きながらキョロキョロしてもなかなか見つからない。であれば,脇道に逸れるのがよかろうと,南北のメインストリートを東へ曲がった。確かにわき道の方が飲食店はありそうだ。すぐ左側には北京ダックで有名なチェーンの「全聚徳」があり,昼時とあって行列を作っていた。北京ダックは個人的にはあまり食べたいと思う食べ物ではないのでパスし(並ぶこと自体が嫌いということもある),道路を挟んだ向かいを見ると,包子(パオズ)をメインとした庶民的なレストランがあったので,即決で入った。 |
中国などによくある,室内の冷房による冷気を出しにくいビニールカーテンがぶらさがった入口で,入るや否やひんやりとした冷気が頬を掠める。店に入るなり,目に入ってきたのはさほど広くない店内にいっぱいの人。入口脇までテーブルがあり,座席はほぼ満杯。これだけ人がいるということは,果たして旨いのか,他に適当な飲食店がないのか,単に人口が多すぎるからなのか,さまざまな理由が考えられるが,味を第一に望む者としては旨いほうが有難い。ただ,席が満杯でどこに座ったらいいのか探していたら,店員が空席を見つけ,そこに座れという。注文は突き当たりのレジで頼み,金を支払う。見本やメニューがレジの小さなショーウィンドウにあるので,適当にいくつか頼んで席に着いた。店員も相当数いるが,行ったり来りの大忙しで,客の回転も思ったりも速い。頼んだ料理はものの5分で運ばれてきた。予想していた以上に本格的な包子なのだが,それにしてもファーストフードのような凄まじい人の出入りだ。幸いにも,座席がもっとも奥まったところだったので,思いのほかゆっくりはできた。隣のテーブルは家族連れで,結構な量を食べていた。日本価格からすれば安めだが,中国の価格では高めの部類に入る店なので,ここに来ているのはわりあい収入のいい家庭ということになろう。ビールはもちろん青島ビールだが,よく冷えていて案外旨かった(日本で飲んだ青島ビールは旨くなかったが)。包子はもちろん中国人向けの味で,日本の中華料理店とは違い,肉汁もたっぷりでジューシーな感覚だった。やはり,地元御用達の店がいちばん旨い。日本人がツアーで入る店は日本人好みの味にされているかもしれないし,団体行動ではゆっくり楽しんで食べることはできず,味などどうでもよくなってしまう。とくにアジア旅行は個人旅行に限る!【2011/7/9(土) 午後 4:07】 |
↓北京ダックの有名店「全聚徳」

店内には日本人の姿は見当たらなかった。外見ではわかりにくいので日本人風の人間はいなかったといった方がよいだろう。北京一の老舗繁華街にあるので,日本人も出没しそうだが,ツアーではこの時間,遠くは万里の長城,近くでも故宮や天壇をまわっていて,王府井で昼食を取るコースはないので,来るとしても個人客のみである。日本人の個人客はいったいどこで食べているのだろうか。8月中旬なのに,北京滞在中に日本人をついぞ見かけもしなかったことはたいへん不思議である。ここで休憩を取りながら,旅行15日目の昼食は終わった。明日はいよいよ日本だ。 |

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