バンコクのチャイナタウン(後編)~バンコク51
▼クロントム南部のヤワラー通りを東側に移動していくと,通り沿いに中国系のグッズの店や金を売る店があったり,看板が漢字だったりするのを見るにつけて,店の数は希薄でもここがまさにチャイナタウンであることがわかる。4~500m歩くと,賑やかな商店街にぶつかる。ヤワラー通りの北側が新市場,南側が旧市場と呼ばれている。とくに旧市場は道路が狭く,そのわりに人が多く,車がひっきりなしに通るので,歩くにも気が気ではない。店の中を覗きながら歩くということがなかなかしづらい商店街である。路上にはいくつも屋台が出ていて,ちょっとした腹の足しになるような,名前の知らない食べものを売っている。フルーツ屋台には,タイのあらゆるフルーツが山盛りで,とくにドリアンの屋台は圧巻である。特有の匂いがあたり一面に広がり,人によっては鼻をつまむかもしれない。絶対に日本では見ることのできない光景である。それにしても熱帯はフルーツが豊富で安いので,フルーツ好きには堪えられない。日本はフルーツがあるようで思いつくものがない。りんご,みかん,なし,ぶどう,かき,ももあたりが国産だが,年中あるというわけではない。輸入品もバナナを除くとあまり入荷していないし,値段もけっして安くはない。フルーツには恵まれていない日本だ。【2011/7/3(日) 午後 1:12】 |
↓ヤワラー通り 西から東へ移動

旧市場で売られているものは日用品から食料品,漢方までスーパーマーケットが各店舗に散らばっているようなものだ。飲食店も多いので,全てがここで済んでしまいそうだ。このごちゃごちゃ感は,例えば横浜の中華街でもけっして見ることはない。道路上にはみ出した商品と道路上の屋台,店自体の商品陳列も盛りだくさんで,どこを見てもごちゃごちゃである。落ち着いて品物を見る気にさせない,つまり欲しいものはすぐに買え,とでも言っているかのような街である。「旧」とつくだけに昔からずっと続いてきた街並みなのだろうし,これからも何があろうと,このごちゃごちゃ感は続くであろう。 |
↓茶器

一方,北側の新市場は,旧市場ほどごちゃごちゃしてはいないが,それでも,道路を歩いていると,いろいろ邪魔をする物があり,やはり真っ直ぐ歩くことはできない。そんな中にショッピングセンターらしきビルがあったので入ってみた。1階はファーストフード店と衣類系の店が入っていて,中央部は吹き抜けになっている。エスカレーターで2階に上がると,吹き抜けを囲むようにショップが並んでいる。それぞれの店舗が独立しているわけではなく,結局は切れ目がないので,欲しいものがあったときに,どの人に声をかけていいのかわからない。2階はインテリアや土産品だが,客はまばらで特に欲しいというものもない。地元住民の集う万屋といった感じである。屋外が雑然としているので,意外ときちんとした店内はほっとする。冷房も入り,しばしのんびりとウィンドウショッピングをするにはいい場所かもしれない。休憩場所はないので,ファーストフード店に入るしかないが,けっして混んでいるわけでもなく,居心地はまあまあである。炎天下のウォーキングには必ず休める場所を確保しておきたい。 |
ここから東に1kmも歩けば,地下鉄のフアランポーン駅にたどりつける。しばし,商店もなりをひそめ,人通りのわりと少ない道路を歩くことになる。 |
↓マレー鉄道の始発,タイ国鉄フアランポーン駅は地下鉄フアランポーン駅のそば

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