九分再び(中編)・九分7~新北14
新北今回の九分の目的は『阿妹茶楼』でお茶を飲むことだ。まだ午前10時を過ぎたところなので,中にいるのは一組だけだ。「屋内?」か「屋外(屋根の上の展望デッキ)?」かと聞かれたので,暑さを考えて屋内にした。眺望は他でも見られるし,屋内でも窓側なら十分に見ることができる。客もほとんどいないので,案の定眺望の良い窓側の席に案内された。ここでは,コーヒーも飲めるが,本来は茶芸館なので,コーヒーはまったくの邪道である。【2011/5/7(土) 午後 5:59】 |
↓基山街と豎崎路の交差点から降りると,右側に『阿妹茶楼』が見えてくる

お茶の種類は,ミルクの香りがするという金萱茶(500元)にした。これに水代(一人につき100元)+菓子代がかかる。この店の特徴は茶器を,臼のような水が下に流れる台に置き,余分なお茶は常に下に流す仕組みになっている。一通り淹れ方を教えてもらい,ゆったりとお茶を楽しむことにした。台湾の菓子は日本のように甘すぎず,豆など本来の味を生かしているので,健康に気遣っている。途中で隣に日本人の親子(両親と娘)がガイドとともにやってきて,簡易的なお茶を味わっていた。台湾は意外と個人客が少ない。海外では韓国同様に個人でもっともまわりやすい国なのに,ツアーの値段があまりにも安すぎるからだろうか。2泊3日で19800円というのもあるのだから,仕方ないが,今回は正規割引航空券を使ったので,航空券だけで44000円(税・サーチャージ抜き)にもなってしまった。それに宿泊代だから,ツアーと比べるととんでもない高い旅行である。 |
↓茶を入れる道具

確かにミルクっぽい味とバニラのような香りがするお茶だが,知っているからそう感じるのかもしれない。凍頂烏龍茶,阿里山高山茶など有名なお茶の多い台湾にはさまざまなお茶が存在していて,毎回お茶を飲むのが楽しみになる。お茶と遠くに基隆が見える絶景を堪能して店を出ることにした。飲みきれないお茶は持って帰ることができる。キャッシャーで袋入りのお茶を渡すとかわいい缶に入れてくれた。この仕組みはどこの茶芸館でもやっていることだが,どんな缶に入れてくれるかも楽しみの一つである。1時間ほどいたが,出るときには客は若干増えたようだが,まだまだ閑散としていた。お茶代がこの辺でも一番高いからだろうか。ところで,この『阿妹茶楼』の建物。まことに立派な造りで,九分でも一際映えるのだが,宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』に出てくる建物のモデルになっているということである。そういわれれば似ていると思えるだろう。果たして,そうなのかどうかは定かではないが,日本のあちこちでもそう語られている建物が多いのでその一つであることは間違いない。ジプリでは,特定の建物をモデルにしたとはいっていない。 |
↓窓からの眺望(クリックで拡大)

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コメント
No title
九分のこの写真をみて、千と千尋っぽいなと思ったのですが、ちまたでもそううわさされますね。
たしかに、個人で手配すると航空券代だけのほうが、ツアー旅行よりも安いってのは不思議ですよね…
2011-05-07 19:50 ジャスミン URL 編集
No title
九分は台北から近いので,町歩き+茶館+αくらいなら4時間で行ってこられますよ。
2011-05-07 21:31 yukky URL 編集