九分再び(前編)・九分6~新北13
▼『千と千尋の神隠し』という宮崎駿作品を知らない人はいないだろう。そこに出てくる銭湯のモデルになった建物が、九分の茶芸館なので,お茶を飲みに,6年ぶりに台北の東方,瑞芳鎮の九分に行ってきた。移動時間短縮のため,台北駅から特急『自強号』に乗った。九分の最寄駅瑞芳までは40分ほどだ。『自強号』の車内は6年前とまったく変わっておらず,ゆったりした座席と,隣同士が一つ飛びの座席番号。リクライニングが日本の特急よりも倒せるので,心地よい眠りにつけるが,40分で着いてしまうので睡眠は厳禁だ。車窓を見ているうちにあっという間に瑞芳駅に着いてしまった。【2011/4/29(金) 午前 9:39】 |
↓台鐵台北駅在来線ホーム

第2月台(プラットホーム)の地下への階段入口でキップを駅員に渡し,地下道に入り,南に向かうと瑞芳駅の駅舎がある。瑞芳駅前南口に出ると,手前にタクシー乗り場,後方にバス乗り場があるのはまったく変わっていない。6年前より停留するタクシーが増えたのは不況のせいだろうか?タクシーの色はすべて黄色で,台北と同じである。台湾全体タクシーは黄色と決まっているのだろう。日本も会社は異なっても色を統一すべきである。各社バラバラで老人や外国人には不便を強いられる。6年前にこの駅に降り立った時はタクシーを使い,いくら支払ったが覚えてないが,今は九分まで均一料金らしい。タクシーで行ってもよかったのだが,今回はバスを使うことにした。 |
↓駅南口に向かう地下道

九分方面のバス停は道路を渡った場所のスーパーの前にある。基隆(キールン)客運の金爪石行きだ。観光で九分に向かう人がたくさん乗ったが,満席にはならずいちばん後ろの席に座れた。台湾のバスは外気が暑いので,冷房をガンガンに効かせていて乗るなりすぐに涼しくなる。運賃の支払いには悠悠カードが使えるので,運転手の横の機械にタッチした。台北市内と違って,九分で降りるときは再度タッチして割り増し分を払わなければならないが,カード一枚で事足りるので便利である。瑞芳は小さな都市なので,2~3分で街の外に出てしまう。途中から勾配になり,左側は遠くに海,右側は遠くに九分の町が見え隠れしながらバスは進行する。20分くらいで九分だ。 |
↓基隆始発であろうバスはほぼ満員

いちばん下のバス停で降りる客は誰もいない。それもそのはず,そこで降りてしまっては,その後ひたすら階段を上らなければならないからだ。普通は「舊道バス停」で降りる。降りて1分ほど歩くとセブンイレブンがあり,その右側から九分のメインストリート基山街に入れる。このストリートは延々と九分の上り下りのメインストリートにあたる豎崎路まで続く。土産物を扱う店や飲食店から地元住民のための雑貨屋,服飾店などいろいろな店が並んでいて,屋根があるので雨でも十分楽しめるようになっている。歩くこと数分で,ほぼ南北に階段になった豎崎路と交差する地点にたどりつく。右に行けば下りで,いちばん下のバス停まで行ける。左に行けば上りで,九分国小学校や聖明宮などに行くことができる。まっすぐ進んだことはないが,博物館やカフェなどまだまだ観光施設はあるということだ。 |
↓バスを降りるとセブンイレブンが見える(セブンイレブンの右側が基山街の入口)

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