北京路を歩く~香港22
▼中国の都市には北京路,上海路など中国内の大都市名をストリート名にすることが少なくない。香港にも尖沙咀(チムサーチョイ)のネイザンロードに垂直に交わる通りにそのような名が付けられた通りがある。北京路はネイザンロード同様,道路の上に看板が覆いかぶさっていて,遠くの建物が見えにくい通りだ。この通りは日中より日が暮れた方が人通りは多いようだ。飲食店をはじめ,マッサージ店,レコードショップなど多種多様の店が立ち並び,とくに若者が多いのも特徴である。東京でたとえるなら,新宿3丁目辺りか。ここには香港最大のHMVがある。アルバムの販売価格は一律99ドルになっている。価格は日本の半額以下だが,香港の北隣のシェンチェン(中国本土)で買えばさらにこの半額以下になるので,特別安いというわけでもない。この辺りは学生やバックパッカーが多いゆえ,安価な食堂が多い一方で,逆に高級レストランもわりと多く,ピンからキリまで選べるのが魅力である。表通りに面している店舗以外にも,ビルの中の路地を奥に進んでいくと,衛生面は大丈夫か?と思えなくもない食堂もちらほら見受けられる。このような食堂が入っている雑居ビル内のストリートは,真夜中でもない限り,身の危険性はまずない。しかし,店先に見本やメニューの表示もなく,何を食べられる店かわからない店だと,別の不安はあるが,それ以前にあまり食欲をそそられるような店ではないことも確かだ。少なくとも女性は敬遠するであろう。といってこのような飲食店ばかりではなく,小奇麗な店やハイセンスな店も表通りにはたくさんあるので,そちらに入るほうが無難だろう。ただし,値段の差は大きく,同じようなメニューであっても2~3倍,いやそれ以上値段は違うかもしれない。その時の雰囲気と,その人の価値観で入ればよいことである。値段に差はあっても,意外と味に大差はないと思える。むしろ安食堂の方が美味しいこともある。日本でもそうだが,高級料理でない限り,値段と味は必ずしも比例しない。ガイドブックに載っている飲食店のコメントなども怪しいものだ(金をもらえば出版社は悪いことを書かない。)。金のやりとりがないネットの書き込みがいちばん確かだと思う。【2011/4/28(木) 午後 11:10】 |
↓雨の北京路

この辺りは,B級広東料理が食べられる飲食店が多い。ご飯ははっきりいってまずい(日本と同じジャポニカ種の米であってもくず米のような米を使っている。)ので,一品料理が味の決め手となる。北京路周辺を歩いていて,腹がへったというか,むしろ雨がひどくなってきたので,雨宿りがてら入った店は,値段はリーズナブルだが,これといって食べたいものもなく,骨付きトリ肉がご飯に乗った,香港では定番メニューを食べた。甘いコーヒーが無料でついてくる店だった(香港でコーヒーといえば元から砂糖が入った甘ったるいものが普通だ。)。ご飯にコーヒーとは妙な組み合わせである。この手の店はバックパッカー御用達で,いつもは賑わうのだろうが,オフシーズンかつ雨の日には閑古鳥も仕方あるまい。香港らしさを存分に体験できる界隈である。 |
↓ふと入った店の中

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