チャオプラヤ・エクスプレスでショートトリップ(前編)~バンコク47
▼「ター・サートーン」船着場から乗船して北進する。乗客は圧倒的に観光客だ。欧米人も少なくなく,公共交通だがまさに観光船である。真ん中の通路を挟み,椅子席が左右に2個ずつあり,座席数は全部で80ほど。満席で座れなければ,後方部のデッキに立って乗ることになる。椅子席を取ろうと,乗船が始まると我先にと急ぐ。ボート乗り場は圧倒的にチャオプラヤ川の東岸に多いので,北進するときは西側の席(左側)に座った方が手前にチャオプラヤ川,奥に建物のある対岸という構図になるので景色はよい。けたたましいエンジン音をたてて,「チャオプラヤ・エクスプレス」のボートはチャオプラヤ川を飛び跳ねるようにすいすいと走っていく。時々水しぶきがかかるので,開放状態の窓に相当する部分の下半分にはビニールの覆いがしてある。それでも大きなしぶきはかかるのでカメラなどは用心が必要だ。川の東側はホテルが多く,川岸ぎりぎりに高層の白っぽい建物がたくさんあるので,ボートが船着き場に近づくと圧迫感を感じるほどだ。反対航路のチャオプラヤ・エクスプレスとすれ違うことも多いが,それ以上に,奇妙な形のホテル客専用の渡し舟と出会う機会が多い。とくに川の西岸に立つホテルは東岸へ客を送る必要があるので,頻繁に渡し舟を運行している。また,泊り客でなくても,そのホテルでタイ舞踊の催しがあったり,有名なレストランが入っていたりすると,行く機会も生じるので渡し舟が便利である。【2011/3/26(土) 午後 8:44】 |
↓「ター・サートーン」船着場を出るとすぐに東岸には「シャングリラホテル」

高層かつ著名ホテル群を過ぎると,チャイナタウンへの入口「ラーチャウォン」という船着場に着く。ここまで「ター・サートーン」から10~15分ほどである。チャイナタウンへ行くには公共交通を使うなら地下鉄の終点・フアランポーン駅まで行って,そこからタクシーが便利だが,歩くにはちょっと距離がある。しかし,ボートなら歩く距離も短縮でき,歩いてみてまわるという観光にも特化してくる。このあたりはまだ寺院は少ないが,それでも金色のドーム状の屋根を持つ小乗仏教独特の寺院が,時々目に入り,タイらしさが垣間見える地区である。この先は本格的な寺院地区になるので,川からの散策も十分楽しめる。7年前に来た時よりは,水の臭いや色が改善されているように思える。下水道施設が整い,垂れ流しがなくなってきたからだろう。熱帯の川というのは,そのような垂れ流しがなくても,澱んでいて透明感がまったくない。水草なども多量に浮き,船のモーターのプロペラに絡みつく危険性もある。しかし,熱帯の大河の上は思ったよりも涼しく,のんびりした景色が目に入ってくると,おおらかな気分になる。何度も来てみたくなるから不思議だ。温帯の川ではとてもそんな気分にならないのだが。 |
↓「ラーチャウォン」船着場(N05)

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