バンランプー市場を歩く~バンコク44
▼カオサンの北部に位置するバンランプー市場は,服飾市場である。市場とはいっても特別な建物があるわけではない。服飾関係の店ばかりがびっしり並んでいる街というだけである。この界隈は歩道が狭い。実際はそうでもないのだが,歩道と車道との境に露店が並んでいるので,そう感じるのかもしれない。歩行者の通る歩道部分が極端に狭く,並んで歩くことはできないし,すれ違いも難儀で,火災などが起こったときは,いくら外とはいえパニックになるだろう。露店の売り子は昼時には店先で食事をしている。麺やご飯など一品料理をもくもくと食べていて,客にはおかまいなしだ。中国同様に食べることは何よりも優先らしい。食事をしていない時でも,客の呼び込みをするわけではなし,売る気はまったくないらしい。中国人とは大きく違う。東南アジアなどに来るとよく見られる光景である。確かに33℃の高温多湿の中では仕事をするのも嫌になるだろうが,生計を立てるのであれば売らなければ始まらないはずだが...それとも趣味で商売をしているのだろうか?【2010/12/5(日) 午後 8:04】 |
↓カオサン地区の北隣にあるバンランプー服飾市場

バンランプー市場にはショッピングセンターのような大型店が2~3軒あり,そこには食料品を扱う店も入っているので,衣料品だけを売っているだけの市場ではけっしてない。このような大きな店の中では冷房がガンガン効いていて,暑いときの涼みにはもってこいだ。高温多湿の外ばかりを歩いていては水分を補給していたとしても熱中症が心配されるので,時折体を冷やしてやることは熱帯歩きにはとくに大切だ。だからといって,日本のスーパーなどのように休憩スペースがあるわけではない。店内は通路も狭く,商品が所狭しと並べられていて,屋外の露店街とたいして変わらない。壁と屋根があって,冷房が効いているというだけの違いだけだろう。 |
↓水分補給にドリンクスタンドは100m毎にある

カオサン地区はこのバンランプー市場の南隣に位置し,インターナショナルな料理を食べられる場所であるが,北部のバンランプー服飾市場の方は従来のタイ特有の商店街なので,インターナショナル度はすっかり影をひそめた分,ローカルなタイ料理が食べられる場所もあるので,食事を考えるときは使い分けるとよい。どちらもけっして高級店はないので,気軽に入店できて懐も痛まないし,味も標準以上である。それにしても隣り合わせのこの2つの地区の雰囲気のギャップはすごい。 |
バンランプー服飾市場では,小さな店舗はたくさんあれど,店の中に入るとたぶん店員が近づいてくるだろうから,煩わしさから逃れたいなら屋外の露店のみの見物になってしまう。タイだけに価格は十分安いが,暑さの中では何を買おうとか考える思考回路が麻痺して,買い物には適さない。寒いのもだめだが暑いのも年をとってくるとそろそろ限界である。結局狭い路地を掻き分けながら,たいして時間もかけず,見るものも見ず,買い物もせずにここを後にした。もう二度とここに来ることもないだろう。バンコクに居住するならともかく。話のついでに,カオサン見物に飽きたら行ってみるのもよい。なにしろカオサンの隣なのだから,すぐにたどりつける。 |
↓中華系の人たち向きのキャラクター

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