許留山スイーツ大全(前編)~香港11
▼香港スイーツを大衆的に広めたのは『許留山』という甘味チェーンであるといって過言ではない。店名は人名そのままで,許留山という人が始めた甘味屋であるが,今では香港に数十の店舗を持ち,気軽に香港スイーツを楽しめるようになった。日本の観光ガイドブックにも必ず登場する有名店である。かといって値段がとくに高いことはない。むしろリーズナブルな価格帯である。よく『糖朝』と比較されるが,『許留山』は店構えがどちらかというと小さめで,その分気軽に入りやすいところが特徴である。立地は若者が集まるところに集中している。薄利多売に特化した甘味チェーンである。ドトールや吉野家に入るような気軽さで,本格的な冷たい(暖かいものもあるが)スイーツが楽しめるのは絶対に日本では考えられないことである。女人(ノイヤン)街に近い地下鉄油麻地(ヤウマティ)駅と旺角(モンコック)駅の中間くらいにある小店舗に入った。店のドアは開けっ放しであるが,中の冷房はかなりきついので暑さはさっとひいてしまう。小さい店構えといってもカウンターなどではなくちゃんとテーブルで食べられる。ここはごく普通だが,店内のデザイン性の高い店舗もある。値段は20~35ドルくらいで,日本の物価と比べるとけっして安くはないが,日本の価格が異常に高くて,中身のないスイーツと比べるとけっこう,いやかなりお徳かもしれない。『許留山』くらいの値段が香港では中の部類なので,名の知られていない店ではもっと値段の低いのが常識だ。【2010/10/10(日) 午後 4:10】 |
↓敷居の低い店である

肝心のメニューであるが,今香港でいちばん人気は楊枝甘露(ヤーツイカムロウ)である。コンビニでもドリンク状のものが売られている人気商品でどこのスイーツ店にもあるが,店によって入っているものが多少異なる。基本的にはここの楊枝甘露は正統派で,ココナッツミルクにタピオカ,マンゴーの果肉,柑橘類(ザボン)の実のつぶつぶが入っている。外が暑いので,冷えたスイーツは格別のウマさであるが,店内が冷えているので,頼んでからすぐに持ってきてほしいところだ。プラスティックのスプーンとフォークはテーブルの上のタッパーに入っているので自分で取り出す。外にはテイクアウトのドリンク類が売られ,店内で飲むよりは3割程度安くなっている。花茶類は5ドル,亀ゼリージュースは10ドル,とたいへんリーズナブルだ。 |
↓『楊枝甘露』(25香港ドル)はかなりのボリュームがある

イートインでは,涼しい場所で冷たいものを食べることになるので,今度はテイクアウトして湿度90%,30℃の屋外で試したいものだ。こんなにデリシャスなスイーツがしかも気軽にかつリーズナブルに食べられるのは香港の強みである。日本のチープなかき氷は,香港や韓国,台湾から見れば100人中100人が笑いものにするきわめてレアものといえよう。氷+無果汁のシロップが300~500円とは,日本人はどういう感覚をしているのだろうか?! |

にほんブログ村 海外旅行ブログへ(文字をクリック) |

にほんブログ村(文字をクリック) |
- 関連記事
-
-
許留山スイーツ大全(後編)~香港16 2010/10/31
-
オフィス街の廉価ストリート~利源東街・利源西街~香港15 2010/10/30
-
中環のマックカフェ~香港14 2010/10/30
-
香港のゲームセンター事情~香港13 2010/10/10
-
ネイザンロードは一気に渡れない~香港12 2010/10/10
-
許留山スイーツ大全(前編)~香港11 2010/10/10
-
香港でぜひレザーバッグをつくろう~香港10 2010/09/18
-
バッグパッカー御用達・重慶大厦~香港9 2010/09/12
-
トラムでGO!(後編)~香港8 2010/09/04
-
トラムでGO!(前編)~香港7 2010/08/28
-
男人街を歩く(後編)~香港6 2010/08/21
-
Last Modified :