バッグパッカー御用達・重慶大厦~香港9
▼バッグパッカーの間で語られることの多い重慶大厦(チョンキンマンション)は地下鉄尖沙咀(チムサーチョイ)駅前の彌敦道(ネイザンロード)に面して建っている。築数十年という古い建築物で,雨のため見上げるのが億劫で,何階あるのか数える気にもならなかったが,20階以上はありそうだ。歩道から階段を数段上がって入口を入ると右側に両替所がいくつかある。その窓口の向こうには仕事中に食事をしている女性も見える。客が来たら箸を止めて,金を数えるのだろうか?ここの両替所は換金率がいいということでバッグパッカーだけでなく一般観光客にも人気がある。入口付近にあるので,チムサーチョイでふと両替したいと思ったらここですればよい。さまざまな外国人が目に付くが,けっして物騒な場所ではない。両替屋は何軒か並んでいるが,手前より奥の方が換金率はいいと聞いたことがある。このマンションはいうなれば,安宿の集まりである。各階・いくつかの部屋にそれぞれオーナーがいて,バックパッカーなどを安く泊める。似たようなビルもこの辺りには多いが,やはり世界のバックパーカーの間では伝説的な建物である。外装はすすけて,歴史の古さを感じるが,G1Fはネイザンロードに面しているので,人通りも多く,ショップも入っている。2005年には1F~2Fの一部に300店からなるショッピングモール(重慶站)がオープンした。といっても高級店ではなく,カジュアルなファッションから小物や雑貨などを扱うモールである。下層階には飲食店も多く,ショッピング,宿泊など1つのビルですべてが済ませそうだ。上層階は相変わらず,安宿が多く入っていて,バックパッカーの人気は衰えない。インド人がわりと多いのは,インド料理やインドの物産店が多く,経営者もインド人が多いからだろう。【2010/9/12(日) 午前 8:52】 |
↓重慶大厦(チョンキンマンション)全景

チムサーチョイは九龍半島の最南端で,まわりには高級ホテルやブランド店なども多い。このビルもそうだが,古めかしいビルも数多く混ざっている。利便性を考えるなら,チムサーチョイの駅前の一等地なので,動き回るのに最適な場所だ。食事も安いところがまわりにごろごろあり,何不自由はしない。それにしてもよくもここまで建物が倒れずにもっているな,と思えるビルだ。内装もさることながら,外装でさえボロボロ状態で,エアコンの室外機が1個や2個地面に落ちても不思議ではない。もし香港で比較的大きな地震があれば真っ先に崩壊すると思われる。1960年代に建てられたビルということは築40年が経っていることになる。裏側に井の字型のビルを持つ複雑な構造になっているので,震災の時の避難に問題がありそうだ。くれぐれもここに寝泊りする時は気をつけたい。沢木耕太郎の『深夜特急』で彼が宿泊したビルもこのような雰囲気だし,場所もここと近そうだ。もちろん彼が香港を訪れたとき,すでに重慶大厦は存在していたが,彼は当時右も左もわからずに紹介された宿泊所に滞在していたので,このビルに気付かなかったかもしれない。重慶大厦を語らずして,安旅行は語れない。 |
↓崩壊するのは時間の問題といえそうなビルが多い

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