最近は日本でも青になるまであと何秒,と表示の出る歩行者用信号が見られるようになってきたが,台湾では台北市など大都市の大きな交差点の歩行者用信号には「歩行者」の形の電光表示があり,横断できる残り時間によって,その「歩行者」が歩いたり,早足になったり,最後には走ったりするのである。これなら耳の聞こえない人にも,色の識別ができない人でも動きによってわかるので,安心だ。もちろん時間表示も併せて設けられているので尚更安心である。絵が動くことで,何かホッとするものを感ずる。【2010/8/29(日) 午前 9:16】 |
↓渡り始め・・・ここの歩行者横断時間は40秒だが,20秒くらいの信号もある

↓まだ,電光表示の歩行者は焦っていない

↓あと3秒だと,電光表示の歩行者は慌てて走っている

↓そして赤になる

一方,肝心の,横断できる時間は場所によっては調節されているが,全体的に日本より短めで,青(緑)になってからすぐに渡り出しても,途中で赤になってしまう気短な信号も多々ある。中央分離帯のある道路ならまだしも,道路の真ん中で赤になってしまい,身動きが取れなくなると,両側は車がビュンビュンと通り過ぎ,けっして安全とはいえない。都市部では歩行者の渡れる時間が短いので,青(緑)の途中から渡り始めるのは控えるべきである。歩行者が渡れる時間が短いということは車が優先されていることになる。韓国でも同じ傾向である。日本は車社会にもかかわらず,信号時間のメリハリがあまりなく,さらに信号の数がやたらに多い。青の時間が短ければ,青の途中から渡り始めるという危険を冒す者はいなくなる。また信号は必要のないような場所にも次から次に設置されるが,撤去するのをついぞ見たことがない。隣の某市には200mに4つも信号のある場所がある。これはもう安全対策のためという大義名分は通用しない。 |


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