男人街を歩く(後編)~香港6
▼この露店街ではまず日本語は通じない。片言はありうるだろうが。かといって英語も通じない。かろうじて,値段のやりとりで数字だけは何とか英語が通じる店員もいる。そのため,必ず店には巨大な電卓(B5サイズほど)が置かれているので,遠慮せずそれを借りてやり取りをすればよい。数字のやり取りはすべて香港ドルである。中国本土からの訪問者が増えたこともあって人民元が使える店がないこともないが,使えるのは原則香港ドルである。意外に米ドルは流通していない。また,よほど高いモノを買わない限り,1000香港ドル札は受け取りを嫌われる場合があるので,100香港ドル札を大量に持っていた方が使い勝手がよい。【2010/8/21(土) 午後 2:54】 |
男人街のもっとも賑やかなのは午後8~9時ごろだろうか。しかし,雨が降っていると客足は極端に少なくなる。といって露店が閉まってしまうわけではない。アジアの露店といえばあやしい日本語Tシャツは定番である。タイよりは工夫はされているが,漢字圏だけに日本語まがいのTシャツは少なくない。しかし,「お部屋のキレイにダンボール収納が効く」というコピーの意味などはさっぱりわからない。日本の何かをスキャンしてOCR(文字認識)させたのだろうが,OCRの性能というのは90%ほどがいいところなので,このような意味不明の言葉に置き換わってしまうのだろうか。 |
↓「お部屋のキレイにダンボール収納が効く」Tシャツ

この露店街では偽物が堂々と売られている。当局の取り締まりはとくにないらしく,放任されているようだ。まさにコピー天国・香港の王道をいく露店街だ。トレーニングシューズ,バッグなどがコピー商品の中心だが,ブランド品がこんな値段で買えるわけがないと誰もが思い,まさしく偽物だと思いながらも興味を惹かれていく。偽ブランドはどちらかというと女人街が主流で,男人街は少ないが,店員もはっきり偽物だということを宣言して客引きをしている始末である。当局が関知していないことは歴然としている。コピー商品は日本の税関で見つかると没収されるので,購入しそれを持って帰国しないのが鉄則だが,とくにヨーロッパなどからの観光客はよく買っていくようだ。これに関しては女人街のところで再度触れたい。 |
↓バッグ屋はコピー率ほぼ100%

チープな土産が多いが,中でも毛沢東やブルース・リーのTシャツや安いおもちゃは定番らしい。毛沢東グッズは中国本土でも大人気で,上海の東台路市場でも多種多様のポーズの毛沢東人形が店先にたくさん並んでいたし,同じ現象は香港のキャットストリートでも同じだ。買わなくても,見たり,手にとって遊んでみたりすることは男にとってはたいへん興味深い。女人街ではこの手の商品はほとんどないので,ぜひ男人街で楽しんでもらいたい。男人街を征すれば,香港の露店街は思うのままである。 |
↓Tシャツの売れ筋,毛沢東とブルース・リー?

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