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カオサンはバックパッカーの聖地2~バンコク39
category - バンコク
2010/
08/
12カオサン通りは,多種多様な人種が闊歩しているが,バンコクの他の地域より,欧米人のわりあいが高くなる。通りには土産を売る屋台が午前中から出ていて,人通りは少なくない。カオサンの景観でもっとも有名なのが,道路上にはみ出た看板の数々で,香港の九龍地区の道路を髣髴させる。屋台には青いパラソルが立ち,日除けの役目を果たしている。観光客が多いので,トゥクトゥクもたくさん停車し,乗客を待ちわびている。土産品はTシャツや海賊版DVDなどが目立つ。ゲストハウスの数は他の地区に比べてダントツに多いので,このこともバックパッカーを惹きつける理由の一つだろう。しかし,ショップなどはチャイナタウンや大きな市場の方がよっぽど面白いと思うのだが。バンコクに来たなら一度は見ておいた方がよいところだが,かといって一般旅行者はそれほど長居をするところでもなさそうだ。ただし,安宿=チープな若者なのか,土産物の物価水準は低い。そうしないと売れないからだ。しかし,安宿=チープな若者という構図はすでに崩れかけている。年配者のバックパッカーも欧米人には増えていて,それは金がないからではなく,そういったチープな旅を楽しみたいからである。チープな旅を楽しむのであるから買うものは安いものでなくてはならず,やはりカオサンは安いものを売っていかなければ成り立たない街であることには変わりない。【2010/8/12(木) 午前 8:57】 |
↓香港の九龍地区にも似た看板群
カオサンも近年は変化が見られる。看板にはパブやシャレたレストランの名が目立つようになり,外国人の数は変わらないものの,バンコクっ子の遊び場として脚光を浴びるようになってきているらしい。昼間は外国人だらけだが,夜になると主客転倒し,バンコクの若者が席巻する街となってきている。カオサンらしさを残しながらもこの街も刻一刻と変化しつづけている。カオサン通りから北のバンランプー市場方面に抜ける小路が1本ある。パブや土産物屋もあるが,もっとも多いのはマッサージ屋である。どの店も日本人と見るや一瞬声をかけそうになるが,なぜか声をかけてはこない。マッサージ嬢(けっこうなおばさんもいる)は皆一概に暇そうで,店の前でごろごろとたむろしている。夜なら少しは需要があるかもしれないが,午前中では人通りも多くはなく,ましてマッサージをしようと思う人間すら少ないであろうから手持ち無沙汰である。この需給のアンバランスは際立っていて,この業界が儲かっているとはとても思えない。よほど夜はフル回転しなければ,これだけで生活を維持しようというのは無理な話である。フル回転とは言っても,古式マッサージには一人2時間もかかるので,5人こなしても10時間を費やしてしまう。重労働と長時間でも稼ぎが多いとはとても思えない。現在の女工哀史を連想してしまうが,暇な時間に恵まれているのは当時の女工とはまったく異なる。 |
↓目立つ飲食店の看板
カオサンを歩いていると,頭のマネキンが屋台に置いてあり,その髪の毛は三つ編みにされていた。カオサンではレゲエ風の三つ編みヘア(ドレッドヘア)を施してくれる店が何軒もある(1000B程度)。色も豊富で,ビーズを付けることもできる。2週間ほどで消えてしまうヘナによるタトォーも人気で(1つ50B~),バンコクでプチ・イメージチェンジが楽しめてしまうのだ。そのまま日本に帰ってくると,入管で不審な顔をする係官がいるかもしれないが(パスポート写真とあまりに違った場合は)。 |
↓カオサンでドレッドヘアはいかが?
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