香港には夏に行くことなかれ~香港1
▼香港は北回帰線(北緯23.4度)に近く,亜熱帯性気候に属するため,冬は比較的暖かいといわれ,夏は高温多湿,とりわけ湿度が著しく高く,台風の影響を受ける。香港より少し緯度の高い沖縄に似た気候だが,湿度の高さは沖縄以上である。夏は高温とはいっても,耐えることが我慢できない東京の酷暑ほど気温が上がることはまずなく,単に湿度が高いだけで,建物内の冷房がガンガン効いている分,屋外でも何とかしのぐことができる。香港の中心部はほとんどがコンクリートやアスファルトに覆われているのに,東京のような道路のアスファルトの照り返しはあまり感じられない。アスファルトの質が香港と東京では違うのではないかと思う。地面からの暑さが少ないので,湿度を除くと夏は東京より比較的少し過ごしやすいと思える。香港の夏季の降水量は年間を通して最も多く,にわか雨が昼夜問わず降りやすいので,この季節はあまり観光には向かない場所といえる。とはいえ,その夏でも世界中から観光客が訪れている国際都市が香港だ。【2010/8/11(水) 午後 6:57】 |
↓香港の夏は気温こそ日本ほど高くないが,ほとんどサウナ状態の湿度である・・・テレビの天気情報より

さらに6~9月は台風の影響を受けやすくなり,バスやフェリーなどの交通機関が止まるとまったく身動きがとれなくなるので,とくに7~8月には行くべからずである。日本では8月のお盆休暇を利用して香港に行く人もいると思うが止めた方が身のためである。この時期,台風が1つでも来ると,その前後の天候もぐずつき,1週間くらい雨が続くことになるので,旅行計画は木っ端微塵に吹っ飛んでしまうのだ。今回の香港及び香港周辺旅行も全8日間の滞在中,なんと7日間も雨に降られたので,観光する気力すらなくなってしまった。観光気分を削ぐ呪いの雨といえよう。しかもお盆休暇時は航空券がバカ高いので投資が無駄になってしまうことも加味すると,この時期に行くことはまさに金をドブに捨てるようなものである。それでも行きたいのなら,食べ歩きに絞るとか,行程を短くするとかの覚悟も必要だが,台風や雨の情報などは1週間くらい前にならないとわからないので,少なくとも夏の香港は,行程を短めにするのが,悔いを最小限に留める唯一の方法だろう。 |
↓毎日,夕方以降に雨が多いのはスコール型の雨といえるだろう

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