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バンコクの物乞いは政府公認!~バンコク37

バンコク
08 /09 2010
日本にも「物乞い」は存在する。欧米のほとんどの国でも存在し,貧困はなかなかなくならない。タイの首都,バンコクでも道端に物乞いがたくさんいる。恵んでもらわなければならないので,物乞いはけっして貧民街には出没しない。外国人の多く住む街や旅行者の多い街(ホテルの多い街)に的を絞って出没するのが常である。日陰でも気温30℃の中に1日中座り込んで,目の前の缶やプラスチック容器に金が投下されるのを今か今かとただひたすら待つのである。チリーンと金が投下されても,けっしてすぐには取り出さず,金を入れた人が通り過ぎ,数秒経ってから取り出すのが礼儀らしい。【2010/8/9(月) 午後 2:06】

↓外国人の多い街に見られる物乞い
https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-a4-fe/laxjfk2002/folder/466074/51/52600251/img_0


バンコクはいくら物価が安いとはいえ,麺一杯10Bはするので,3食としても30Bは必要である。数分見ていても物乞いに金を恵む人間は見られず,30B得ることはけっこう大変だと思える。タイの屋外の気象条件は過酷で,一日中物乞いをしていたら体力消耗が激しく,体温も上がりたいへん危険だと思うが,それを冒してまで物乞いをしなければならないとは,将来の日本を見ているようだ。ところで,2008年8月19日,タイでは閣議で「物乞い管理法」なる法律ができた,というより1941年制定の旧法が改正されたのだ。タイでは今後,物乞いをする者は,「身体に障害がある」「ホームレス」「子どものいない高齢者」のいずれかで,物乞いをする理由を国に報告し,タイ国籍であることを示すためIDカードの携行が義務付けられることとなった。まるで政府が物乞いを奨励しているような法律だ。政府公認の物乞いなら,誰に邪魔されることもなく堂々とできることは確かだ。今度,物乞いに恵んだときは,IDカードを見せてもらう必要があるかもしれない。もぐりの物乞いがけっこういるからだ。日本は物乞いを軽犯罪法で禁じている。しかし,実際にそうせざるを得ない人間がいる国である。禁じているから,それらを助けようなどという方策はとらない。何を隠そう,日本は貧困率がアメリカについで世界第2位の名誉ある国である。

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yukky7

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バックパッカー的な視点も多々ありますが,いかなる都市でも,3.5星以上の宿に泊っています(笑)。