ニワトリの受難~マカオ18
▼官也街の北側入口の右手前に2階建ての地元住民御用達市場というべきタイパ市場がある。コンクリート造りでさほど大きくはないが,GFにフィッシュやミート,1Fにベジタブルやフルーツなどといった食料品専門の市場である。入るやいなや,昼間から包丁片手に鶏を解体している女性が目に入ってくる。魚であれば解体していてもとくにどうこうはないが,毛をむしりとられた鶏を表情も変えずに,若い女性が事務処理的にテキパキとバラバラにしていく姿はすごい。仕事だから,テキパキは当然だし,物と思わなければやっていられないのだろう。女性の後方にはケージがあり,鶏がたくさん入れられている。もちろん生きているニワトリだ。このニワトリが即まな板に載るのか,生きたままニワトリを買っていく人がいるのか,しばらく見入っていた。その間,2人の女性は黙々と解体作業をしていたのと,客も来なかったので,ケージの中の鶏の運命がどうなったのかは謎である。1Fには野菜や果物,雑貨などが売られている。亜熱帯のマカオだけにフルーツの種類は豊富で,1個からのバラ売りが可能である。日本のように何個かまとめて売っていることはなく,すべてバラ売りが基本である。ホテルに戻って冷蔵庫で冷やして食べようと,日本ではなかなか手に入らないドラゴンフルーツを1個買った。見た目はグロテスクだが,中は白っぽく,味はキウイのようで,みずみずしいシャキシャキ感がたまらず,お気に入りのフルーツだ。食べがいのある大きさなので,2個以上買う必要はまったくない。青物野菜の種類も非常に多い。モロヘイヤ,ホウレンソウ,小松菜のような野菜(本当の名前はわからない)がとくに種類が多い。これらは炒めると,かなり収縮してしまうので,客は大量に買っていくと思う。昼時とあって客はまばらで,話声もほとんど聞こえてこない。ここが活気に満ちてくるのはやはり夕方からだろう。昼間は営業をしながら,夕方に備えて下ごしらえをする時間帯に見えた。通路が狭いので,夕方はラッシュで身動きがとれなくなるのだろう。マカオには半島部にもこのような市場がいくつかある。滞在するなら一度は訪れてみたい。【2010/1/7(木) 午後 8:49】 |
↓タイパ市場

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