10 /12
2009
イスラム教が国教で,イスラム教徒のマレー系住民が3分の2ほど住んでいるマレーシアには,たくさんのモスクがある。アジアではインドネシアにもモスクはたくさんあれど,美しい外観のモスクならマレーシアに勝るものはないだろう。クアラルンプール駅の北部にあるマスジッド・ヌガラ(国立モスク)は別格としても,民間のモスクはクアラルンプールにもたくさん建っている。もっとも有名なのが,LRTスター線のマスジッド・ジャメ駅前のマスジッド・ジャメだ。有名だというのは,市内で歴史がいちばん古いからだ。1909年にイギリス人建築家が建てたもので,ドーム型の屋根,レンガの壁,などたいへん美しく,中東にあるモスクとはちょっと違う。マレー系やイギリスのデザインが考慮されているからだろうか。国立モスクができるまでは,クアラルンプールの寺院の中心的役割をしていた。土曜~木曜の12:30~14:30(金のみ11:00~14:30)には礼拝があるので,敷地内に入ることはできても,建物内は原則禁止である。また,女性は頭にスカーフを巻いたりして,肌が露出する服装ではもちろん入れない。ちょうどここを訪れたのが,14:30近かったので,まもなく礼拝が終わり,男達がぞろぞろと中から出てきたところだった。入ろうか入るまいかと躊躇していたら,中から出てきた男の一人が,「礼拝が終わったから,入って構わないよ。」というようなことを言って手招きしてくれた。時間もないので,外観のみカメラに納めてここを後にしたが,モスクは初めて行くので,日本の寺とはまったく違う雰囲気や作法・格式の差に触れた印象だ。【2009/10/12(月) 午前 7:18】 |
↓LRTスター線のマスジッド・ジャメ駅前

↓マスジッド・ジャメ全景

↓入口から中を望む

↓入口に貼られていた禁止事項と条件付容認事項

↓礼拝が終わって出てくる人たち

建築物としては,美しさこのうえなく,世界遺産にでもしたいほどだが,まだ建築後100年に満たないとは意外であった。敷地内にはヤシの木が茂り,中東とは異なり,熱帯雨林にあるモスクらしい佇まいだ。無休,無料だが服装と見学時間帯には気をつけたい。入口を入ると口やかましく言うおじさんがいるのでその人に従えばよい。 |


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