突然のスコール~広州18
▼8月の広州は観光ではオフシーズンである。ほぼ北回帰線(北緯23.4度)上にあるので,8月は高温多湿で雨が多く,台風までやってきてしまう最悪の季節である。夕方にかけて熱帯のスコールにあたるにわか雨も降りやすく,折りたたみの傘は手放せない。きれいに晴れ上がるという日はなく,入道雲が出やすく,晴れていても全体に雲が多い印象だ。また排ガス規制のない車が走る広州だけにどの季節でも空気は澱んでいる。【2009/10/11(日) 午後 1:09】 |
↓沙面を散策中,湿度は100%に近く,今にも夕立が来そうだ

沙面を見てまわっているときに突然雨が降り出してきた。そのときは傘を持ち合わせていなくて(夏の広州に行くのに傘を持っていかなかったのは失敗だ),あわててコンクリート製の陸橋の下に逃げ込んだ。次々に歩行者が逃げ込んできて,15分くらいそこで雨宿りをすることになった。ふと前方のバイクに乗ったおじさんがおもむろに何かの準備を始めた。バイクは当然ながら屋根がないので,雨具を着なければ全身ビショビショになるが,おじさんが出した雨具は体にピッタリ着込むものではなく,ポンチョ風にまるごと着込むというよりはバイク本体も含めてかけてしまうもので,いうなれば完全武装状態の雨具である。スコール地域の人々の対策はさすがに完璧である。 |
↓降りが強くなってきて,高架下に駆け込んだ

中国の人間模様は面白い。いつ何時でもビジネスチャンスをうかがっている。雨宿りの人間相手にヤシの実ジュースを売リ出す者もいる。雨が降っていなければ,素通りする人も多いだろうが,雨宿りでしばらく動けなくなると,ジュースでも買おうかということになるのだろうか。傘売りや雨合羽売りがいないのは,雨宿りの人をあまり収容できない場所だからだろう。これがもっと広い場所なら,待ってました,とばかりに物売りを始める人がいると思う。スコールは東南アジアなど熱帯だけではなく,広州や香港など華南も含まれるので,中国南部の夏の街歩きではきっと面白い光景を見られるに違いない,と期待して歩くのも悪いことではない。 |
↓高架下のヤシの実ジュース売り

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