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2009
モノレールが都市交通の中心という都市は世界でもあまりないだろうが,クアラルンプールではKLモノレールいう,たった一路線のモノレールが繁華街のブキッビンタンやKLCCを通り,通勤・通学,観光などあらゆる面で使われている。KLモノレールの南の起点は,KLセントラル駅のLEVEL1から地上にエスカレーターで下り,200mほど東に歩いたところにある。KLセントラル駅を出て,小さなマーケットを抜け,交通量のわりとある道路を渡ったところが起点駅である。モノレールは2両編成の固定で,増結されたりすることはない。まるで遊園地にあるようなちょっとPOPなデザインでちょっとヴィヴィッドな色彩の車輌である。たいへんローカルな話だが,10年くらい前まで,神奈川県川崎市多摩区にあった向ヶ丘遊園という遊園地まで,小田急線向ヶ丘遊園駅から走っていた2両編成のモノレールを思い出す。全長1kmほどの距離を往復するだけだったが,れっきとした鉄道扱いで,冷暖房設備はついていなかった。窓が開かないので,暑い夏には駅を出てから終点に着くまでの約3分間は汗でビッショリになったことを覚えている。それに対してKLモノレールは冷房が万全だし,乗り心地満点で,快適この上ない乗り物となっている。【2009/9/24(木) 午後 9:58】 |
↓KLセントラル駅

↓KLセントラル駅改札

↓KLセントラル駅切符売場

↓ヴィヴィッドな色のモノレール

当然地面から高いレールの上をまたいで走るので,窓からの景色はよい。遠くにKLタワーを見ながら,車窓を楽しめる。駅をたくさん作って便利にしようという発想で作ったので,やたらと曲がりくねったコースを走るモノレールで,進行方向が東西南北あちこちと変わっていく。15分ほどの乗車でようやく,クアラルンプール随一の繁華街,ブキッビンタンに着く。KLモノレールの駅設備は機械化が遅れているのか切符の自販機がないので,窓口で行き先を告げて切符を買うことになる。一路線だけのモノレールなので,きわめて簡単な運賃体系になっている。車内は冷房ガンガンで,暑いホームで待っていた後の乗車では,みるみる汗の引いていくのがわかる。 |
↓モノレールの車内から見えるKLタワー

↓ブキッビンタン駅の改札

↓ブキッビンタン駅の切符売場

↓ビキッビンタン駅のホーム

尚,KLモノレールは全線乗っても,2.5リンギッほどで,クアラルンプールの公共機関は全体的に安い。タクシーもしかりである。車も左側通行だが,モノレールなど公共交通機関もすべて左側通行である。旧宗主国がイギリスだから納得できる。交通機関に乗っても,日本人にとっては違和感のない都市ではないだろうか。隣のタイも同様である。 |


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