インターナショナルなスクンビット界隈~バンコク13
▼バンコクのスクンビット地区はBTS(高架鉄道)の通るスクンビット通りが東西に伸び(正確には北西から南東に伸びる),北西寄りはホテルやレストランが立ち並び,露店が多い地区で,アソーク駅より南東に行くと,日本人在住地区となり,日本人御用達の百貨店やショップが立ち並ぶ街へと変化していく。BTSの駅でいうと,プルンチット~ナーナー~アソーク(地下鉄と交差)~プロンポン~トンロー~エカマイあたりまでの,駅にして6駅間を主にスクンビット地区と呼んでいる。スクンビット通りから南北に伸びる小路をソイ(soi)と呼び,スクンビット通りの北西端,高速道路の高架をくぐったあたり(BTSプルンチット駅の東)から南東に1,2,3・・・と数字がふられているが,スクンビット通りの北側は奇数,南側は偶数になるので,通りの北側のソイ1に並行する1本東側のソイはソイ3である。ホテルなどの住所表示も「スクンビットソイ○」となるので,少なくとも奇数か偶数かで,通りのどちら側かだけはわかる。ソイは通り抜けできずに,袋小路となっている場合も多い。ソイとソイを結ぶ道路も限られるので,袋小路に行き当たってしまったら,来た道路をスクンビット通りまで戻るのが無難である。奇数番号,つまりスクンビット通りの北側のソイ3とソイ21だけは袋小路にはなっていないが,それ以外はほとんどセーン・セーブ運河にぶつかり道が途切れてしまう。東西への抜け道もかなり南に戻ってこなければならないので,あまりソイを北側に進んでいかない方が安全のためにもよいだろう。地図をよくチェックして進もう。スクンビット通りから200~300mは何ら問題はない。 |
プルンチット駅からナーナー駅を経てアソーク駅までの約1.3kmほどは,たいへんインターナショナルな街である。といってもシャレた店がたくさんあるわけではない。道路もあまり整備されていない。歩道との段差は大きく,でこぼこの舗装道路である。しかし,ソイ3周辺はアラブ人街,ソイ11周辺はインド人街,ソイ14周辺は韓国人街と区分けされているが,厳密ではない。アラブ人街に行けば,アラブ系のレストランが多くなり,アラブ系の人を見かけることが多くなることは確かだ。ソイが違えば,街並みや雰囲気,住人ががらっと変わり,スクンビット通りを少し歩くだけで,ざまざまな国が楽しめる。インターナショナルな街という所以である。 |
ソイは道路幅が広い,狭いの格差が大きく,狭い道路の治安はよくない。狭いソイにはショップがほとんどなく,住宅しかない。そこでは夜はもちろんのこと,昼間でも人通りが極端に少ないので踏み入れない方がいいだろう。一方,広いソイの両側にはレストランやショップも多いので,夜でも明るくわりあい安心だ。カオサンの安宿街とは違い,このあたりのホテルは格安のところはない,それ相応のホテルが多く,悪くて2つ星,上は5つ星まである。いちばん多いのは3つ星ホテルである。設備は日本の一流ホテルと比べてもけっして劣ることはなく,国際水準なので,安心して泊まれるホテルが多い。外国人は多種多様で,欧米や中東の観光客が目立つ。かえって東アジアや東南アジアの観光客は少ない街かもしれない。宿泊したホテルにもアジアではインド人がわりあい多かった。エレベーターで声をかけられたのはタジキスタン人であった。自ら出身地を名乗ったのでわかったことだが,ありとあらゆる国からタイには集まってくる。もちろん欧米系の人も多数宿泊していた。それだけ魅力のある国だということだ。欧米人から見て「東洋」というのは,日本や中国よりもタイという雰囲気があると思う。それはどこか西洋の文化も入り混じっているからだろう。日本は東洋でも西洋でもなく,また折衷でもない不思議な異空間である。【2008/9/21(日) 午後 3:38】 |
比較的,道路が広くて人通りの多いソイ

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