カジノストリート~マカオ4
▼マカオ=カジノが代名詞になってしまった。というのも本土の中国人が陸路や水路で多数押しかけるようになり,年間のカジノ売上額が本場・ラスベガスを超えてしまったのだ。マカオのカジノの歴史は古いが,暗くて不透明な雰囲気があり,カジノをするのは,はるばる欧米からやってきた観光客か中国や香港の金持ちだけだったが,10年前に中国に返還されて以降,中国本土から入りやすくなり(実は陸続き),徒歩でも簡単にマカオに入ってこられるようになったこと,中国の著しい経済成長によって中国人に富豪がたくさん生まれたこと,アメリカのカジノチェーン(サンズ,ウィン,MGM,ヴェネチアン)が相次いでマカオに上陸し,カジノの雰囲気を変えたこと,などからカジノ人口が急激に増えたことによる。日本からの観光客も増加の一途で,マカオのポルトガルっぽい古い街並みが世界遺産に指定されたことも大きい。 |
カジノストリート(ホテル&カジノが集まっている通り)はマカオのフェリーターミナルから西側一帯にある。ラスベガスのストリップ大通りにも似たネオンがきらめき,招き猫の役割を果たしている。サンズやウィンなど大きなホテルとカジノを組み合わせたアメリカ資本もたくさん入ってきているが,マカオカジノのランドマークといえば地元資本のリスボア(葡京)であろう。老舗であるが,アメリカ資本に負けじと,最近とんでもない外観の新館を立ててしまった。遠くからもよく見え,不安定で奇抜な外観にはマカオ発展の集大成が見え隠れする。【2008/7/21(月) 午後 9:05】 |
マカオのカジノストリート

マカオのカジノとラスベガスのカジノのどちらに行きたいと聞かれれば,間髪入れずにラスベガスと答える。いくら日本から近くても,売り上げがラスベガスを上回ったとはいえ,エンターテイメント度はラスベガスが一枚も二枚も上手である。ラスベガス資本のカジノをマカオに作っても,応対する人間は中国人である。日本人も同じだが東洋人では,客を楽しませるという天性がないように思える。その証拠に,アメリカのディズニーランドと東京ディズニーランドのパレードを比べた場合,前者の方がはるかに踊りがうまいし(手足の長さや体の柔軟性などの身体的特徴や個人の練習量,プロ根性が違う),人を和ませ,楽しませる笑顔や表情を身につけている。これは何十年経っても東洋人ではかなわないことである。だから,カジノも含めて,思いっきり楽しみたいというのであれば,絶対にラスベガスである。街全体が人を含めてエンターテイメントに徹しているからだ。マカオはカジノだけでなく世界遺産やグルメなど総合的には行く価値はあるが,カジノだけというのでは物足りなくなると思う。 |
ラスベガスのカジノストリート,ストリップ大通り

ところで,南部の埋立地,コタイ地区にはラスベガスのヴェネチアンカジノ&リゾートが本場ラスベガスの3倍の広さのホテル&カジノを作り,今までマカオ半島部だけだったカジノが南部の島(タイパ島やコロアネ島方面)の方へ広がってきている。とくにタイパ島とコロアネ島の間を埋め立てて造成したコタイ地区は,これからのリゾート型カジノの中心地となるであろう地区で,今後2~3年でさらに十以上のカジノができるということだ。ラスベガスとマカオ,どちらのカジノがいいかは実際に体験してみて初めてわかるので,ぜひ挑戦あれ。 |

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