租界地・沙面~広州11
▼中国には戦前,欧米各国の租界地があちこちにあった。有名なのは上海の外灘(バンド)であるが,広州にも珠江に面した一角(というより人口島)に租借地がかつてあり,西洋風の建物がそのまま残されている。島の西部がイギリス,東部がフランスの租界地で,それぞれイギリス橋,フランス橋が陸地とを結んでいた。建物はホテルやショップに衣替えしてはいるが,当時の佇まいが残されていて,とても中国にいるような雰囲気ではない。レンガ造りの荘重な建物が立ち並び,この一角だけは中国の別天地扱いだ。中央に東西に走る通りがあり,真ん中に広いグリーンベルトというより公園がある。街路樹が繁茂し,湿度95%も手伝って,気温のわりに異常な蒸し暑さだが,これが広州では普通なのだろう。人通りは少なく,観光客もあまり見当たらない。真夏のこの辺りは,観光シーズンではないから当然だろう。しかし,異国情緒漂うこの公園は散策には絶好で,オシャレな店もある。沙面の建築物群は,1996年に中国の全国重点文物保護単位に指定された(日本でいう重要文化財)。【2008/7/11(金) 午後 9:37】 |
沙面周辺図(「広州新印象地図冊」2007年新版より,クリックで拡大)

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